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メタボリックシンドローム(診断基準)

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診断基準(日本肥満学会:肥満症診療ガイドライン2016)

『必須項目に加え、選択項目の3項目のうち2項目以上を満たすもの』をメタボリックシンドロームと診断する

必須項目:内臓脂肪(腹腔内脂肪)蓄積

・ウエスト周囲長(臍部の高さの腹囲)

男性≧85cm、女性≧90cm

(内臓脂肪面積 男女とも≥100cm2に相当)

選択項目:3項目のうち2項目以上

1.脂質異常:

TG値≧150mg/dl

かつ/または

HDLコレステロール値<40mg/dl

 

2.血圧高値:

収縮期血圧≧130mmHg

かつ/または

拡張期血圧≧85mmHg

 

3.高血糖:

空腹時血糖値≧110mg/dL

 

 

参照(このサイトより引用):https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/metabolic/m-01-003.html

 

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LDLコレステロールがメタボリックシンドロームの診断基準に入っていない理由

・LDLコレステロールは動脈硬化の重大な危険因子なため、メタボリックシンドロームとは別格に管理する必要があるため。

 

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内臓脂肪蓄積に注目した肥満の指標

・体重を指標とした BMI は、体脂肪のみならず水分や骨、筋肉量の影響も受けること、また、体脂肪でも皮下脂肪よりも内臓脂肪の蓄積が代謝異常と深く関連することが明らかとなり、肥満症の評価には、より内臓脂肪蓄積の評価が可能な腹部肥満の指標が望ましい。

・内臓脂肪を評価する方法としてゴールドスタンダードは「臍高部 CT による内臓脂肪面積の評価」である。

※臍部が下垂した体型例では臍部断面を撮影した場合、骨盤部(腸骨)が入った画像が得られることがしばしばあり、正確な内臓脂肪量の推定ができない。そのような場合には、第4腰椎に相当する修正計測位での1スライスで撮影する

・しかし、測定にはCT の設備が必要であり、計測に時間とお金がかかり、また、放射線被曝があることなどから、集団での内臓脂肪の評価には限界がある。

・簡便な腹部肥満の評価には、腹囲として「臍位ウエスト周囲長」が用いられている。

・日本人の腹部肥満の判定基準は、内臓脂肪面積をもとに求められたものである。臍高部の内臓脂肪面積(Visceral Fat Area;VFA)が 100 cm² を超えると代謝異常合併数が 1 を超えることから、内臓脂肪面積の基準値を 100 cm² とし、内臓脂肪面積 100 cm² に相当するウエスト周囲長として男性 85 cm、女性 90 cm を日本人の腹部肥満の基準値としている

・ウエスト周囲長の測定部位は、臍が下垂し正常位にない場合は肋骨弓下縁と前腸骨稜上線の中点で測定する。

 

メタボリックシンドローム予備群の位置づけ

・メタボリックシンドロームの診断基準には達しないが、減量によりリスクが改善する肥満を「メタボリックシンドローム予備群」と位置づけ、同シンドロームに移行させないように生活習慣改善を促す必要がある。

定義

a. 腹囲は基準値以上だが、糖代謝、脂質代謝、血圧の異常が1項目までのもの。

b. 腹囲は基準値以下だが、BMI25以上で、上記リスクを1項目以上有するもの

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