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熱中症対策、WBGT

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WBGT値(Wet Bulb Globe Temperature Index:湿球黒球温度指標)

・熱中症の危険度を判断する数値。「暑さ指数」とも呼ばれる

・人体と外気との熱のやりとり(熱収支)に着目した指標で、人体の熱収支に与える影響の大きい ①湿度、 ②日射・輻射(ふくしゃ)など周辺の熱環境、 ③気温の3つを取り入れた指標です。

・WBGTは「乾球温度計」「湿球温度計」「黒球温度計」による計測値を使って計算される。

●黒球温度(GT:Globe Temperature)は、黒色に塗装された薄い銅板の球(中は空洞、直径約15cm)の中心に温度計を入れて観測します。黒球の表面はほとんど反射しない塗料が塗られています。この黒球温度は、直射日光にさらされた状態での球の中の平衡温度を観測しており、弱風時に日なたにおける体感温度と良い相関があります。

●湿球温度(NWB:Natural Wet Bulb temperature)は、水で湿らせたガーゼを温度計の球部に巻いて観測します。温度計の表面にある水分が蒸発した時の冷却熱と平衡した時の温度で、空気が乾いたときほど、気温(乾球温度)との差が大きくなり、皮膚の汗が蒸発する時に感じる涼しさ度合いを表すものです。

●乾球温度(NDB:Natural Dry Bulb temperature)は、通常の温度計を用いて、そのまま気温を観測します。

暑さ指数(WBGT)の算出式

屋外での算出式

WBGT(℃) =0.7 × 湿球温度 + 0.2 × 黒球温度 + 0.1 × 乾球温度

屋内での算出式

WBGT(℃) =0.7 × 湿球温度 + 0.3 × 黒球温度

※WBGT、黒球温度、湿球温度、乾球温度の単位は、摂氏度(℃)

 

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WBGT値による暑熱許容基準値

・身体作業強度別、暑熱順化の有無により、「身体作業強度等に応じた WBGT 基準値」の 10 通りの WBGT 値による暑熱許容基準値を提示している

・「身体作業強度等に応じた WBGT 基準値」に示した WBGT 基準値は、健康な労働(作業)者を基準に、それ以下の暑熱環境にばく露されてもほとんどの者が熱中症を発症する危険のないレベルに相当するものとして設定されています。

 

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