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眼底健診

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眼底健診

参照:眼底健診判定マニュアル(日本人間ドック学会)

 

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意義

・人間ドックは,症状のない方に侵襲の多くない方法で疾病の発症の危険や早期発見に対して貢献するものと考えます。眼底写真で明らかに判読できない場合は,所見は「判読不能」として判定は「空白」もしくは,「D(要精査)」とします。(判定マニュアル13ページ参照)。

・眼科医による眼科診療とは異なり,散瞳下での撮像でない(無散瞳眼底検査)ため限界は明らかに存在します。また、健診項目ごとにその目的を明確にしておく必要があるかと思います。

・しかし,無散瞳眼底検査は,全国一律同一のスクリーニング検査としての位置づけで行われるため,訴訟でもその限界は踏まえます。これは,腹部超音波検査において膵臓の全体像を撮像できな
いのと類似しています。

・そもそも、Wong-Mitchell分類は将来の循環器疾患の危険を評価するもので、特定健診で血圧が高めの方の臓器障害の評価として行われるものです。同様に血糖値が高めの方に対して糖尿病網膜症のスクリーニングの意味で眼底検査が勧められています。

・糖尿病の診断を受け治療を受けている患者が眼底評価のために人間ドックの眼底検査で医療における眼底検査(眼科医による散瞳下の眼底検査)の代わりとするのは間違いです。

・「眼底写真撮影方法は日本人間ドック学会で認定されている眼底健診判定マニュアルに沿ったスクリーニングを目的としており、撮像範囲内での判定としております。また、すべての眼の病気を発見できるものではありません。もし最近見えにくいなど気になる症状があるようでしたら眼科にご受診されることをお勧めします。」の記載は問題ないかと思います。

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