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肝膿瘍

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疾患

・「不明熱」の原因となることがある

・原因微生物は「細菌性」と「アメーバ性」に大きく分かれる

・特に感染初期で膿瘍形成が不完全な段階や微小な膿瘍の段階では単純CTでは見落としてしまう可能性があり、造影CTや腹部エコーを行わなければ診断にたどり着かない可能性がある

 

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治療

・血培2セット採取原則

・全例でドレナージの適応を考慮

特に5㎝以上の膿瘍では有効

① 細菌性

・腸管内グラム陰性桿菌、嫌気性菌が多い

・感染性心内膜炎から波及した場合はグラム陽性球菌が原因となる

・最初の3~4週間は静注で、その後内服薬を継続し合計で最低6週間治療を継続する

・アンピシリンスルバクタム(スルバシリン®)1回3g 1日4回6時間毎

・ピペラシリンタゾバクタム(タゾピペ®)1回4.5g 1日4回6時間毎

・セフトリアキソン 1回2g 1日1回+メトロニダゾール(アネメトロ®)1回500㎎ 1日3回8時間毎

 

② アメーバ性

・アメーバ性肝膿瘍の除外が困難な場合は、メトロニダゾールを含んだempiric therapyを行う

 

 

抗菌薬ドリル 実践編〜臨床現場で必要な力が試される 感染症の「リアル」問題集

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