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腹膜垂炎

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腹膜垂とは

・腹膜垂とは、結腸自由ひもと大網ひもに沿ってみられる奬膜に包まれた脂肪組織で、成人では0.5~5cm程度で、約100個あるとされている。

・画像診断で正常の腹膜垂を同定することは困難だが、炎症や石灰化をきたせば同定できるようになる。

・S状結腸付近が最も大きい。

・この腹膜垂が捻転し虚血状態となり、その結果炎症を生じる病態を腹膜垂炎という。

 

 

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症状

・30歳〜40歳の若年成人に多い(↔憩室炎は60~70代)

・肥満者に多いと云われる。

・腹痛で発症するが、限局的な圧痛で腹膜刺激症状や吐き気などの消化器症状が乏しく、重症感が少なく殆どが自然治癒する。

・腹部圧痛は限局的(↔憩室炎ではより広範囲の腹部圧痛を呈する)

発熱や血液検査で炎症反応は軽度か認められないことがほとんどである。

 

鑑別疾患:憩室炎

憩室炎では:

・発熱が多い

・より広範囲の腹部圧痛を認める

・WBCやCRPが上昇する傾向がある

 

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腹膜垂炎の画像所見

正常の腹膜垂は画像で描出されない

 

エコー

・結腸に接して高エコーの構造物として描出される。

(結腸には異常が見られない)

 

CT

・結腸の前面、または後面から突出した直径5cm以下の卵円形の正常よりも吸収値の高い脂肪組織。

・辺縁に高吸収のrimを伴う(炎症により肥厚・増強された腹膜を反映)

・脂肪濃度の腫瘤の内部に点状あるいは境界不明瞭な高吸収域がみられ、血栓化した静脈や出血、線維組織に相当。

・高度な炎症所見の割に、接する結腸に異常が目立たないことが多い。

・術前診断は困難なことが多い。

 

参照(このサイトより引用):https://xn--o1qq22cjlllou16giuj.jp/archives/5156

 

 

治療

・対症療法(NSAIDsやアセトアミノフェン)

・3~4日で改善することが多い

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