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医師人生訓ーカリスマはかく語りき

【林 寛之先生】福井大学医学部附属病院 総合診療部 教授

 将来、「うちの科じゃない」っていう医者にはなってほしくない。“うちじゃない科”っていうんですけど、“うちじゃない科”。

 「ボクの専門はこれだから、それじゃないよ」、「じゃ、なんですか?」、「うちじゃない、うちじゃない、うちじゃない」。結局、患者さんがたらい回しにされることになるので、“うちじゃない科”の医者にならないでください。

 そのために、いまの研修があるので。自分が進む科じゃない科を、一生懸命やってると思うんですよ。 そうすると将来、必ずみんなの専門医としての診療を助けてくれると思います。先生方に助けられる患者さんてすごく増えると思います。

【今 明秀先生】八戸市立市民病院院長

 重症な患者さんが目の前に運ばれてきたとき、皆さんどうするでしょう。迷うと思います。経験をいくら積んでもやっぱり迷うことがあるんです。

 そういうとき、いつも考えていることがあります。目の前に運ばれた患者さんを自分の家族だと思って判断すると、決断が早いです。迷いはすぐ無くなります。家族だと思うと判断は速く、処置は早く、手遅れにならずに済みます。

 いっしょにやりましょう、一緒に日本を救いましょう。

 

【樺沢紫苑先生】精神科医・Youtuber

「選択に迷ったときは、最初に決めた通りにする」という自分の中でルールを作っている。

 

 

【遠藤直人先生】元・新潟大学医学部整形外科学教授

(医局員へ向けて)
 いずれの研修病院にも素晴らしい指導者、同僚がおられ、その環境を生かすか否かは皆さんの言動一つです。

 人間として、医師として、整形外科医として患者さん、スタッフや職員、他科の医師、整形外科医から信頼されることを目指してください。

 よい姿勢や言動は周囲から評価され、結果として日々の生活は充実し、よい研修につながります。

 批判ばかり「前の病院ではこうしていた、ここではどうしてできないのか!」、えり好み「専門の・・・患者は診る、 …は専門でないので診ない」、腰が重く、なかなか動こうとしない、スタッフからの依頼に迅速に対応しない・・・

 看護師さん、リハビリ、クラーク、事務の方々など周囲には大勢の方がおられ、その協力のもとで医療を行えるものです。みなさんの心無い言動が周囲の人を傷つけているかもしれません。医師だからと周囲の方々は声をあげていないだけかもしれません。

 ある病院長は言いました、「ダメな医師は 所属するその科も、さらには病院をもダメにする」。

 多くの整形外科医はみな言動をわきまえています。しかし、残念ながらごく少数ですが、言動に問題のある方もおられます。

 

【ウイリアム・オスラー先生】

・周囲の人(患者、同僚、他の医師)に過度な期待をしないこと。

すなわち、人間は多種多様性の要素が混在した存在であり、他者の欠点を責めず、忍耐と思いやりを持って接することが重要である。

・医学以外のことにも関心を持つ。教養を深めるために歴史上の偉人から学ぶ、寝る前に30分間の読書を勧める。

 

【阿部正和先生】

・挨拶の励行

・時間厳守、準備完了5分前

・服装を整える

看護師に呼ばれたら直ぐに行く

・「聞く、視る、記録する、考える」は医師としの基本事項である。

・臨床医は腰が低くなければならない

診療上のトラブルが起きた時、逃げてはいけない。

・医師は生涯に亘って学び続けなければならない(not four years,but forty years)

 

【デイビット・サケット先生】

・やりたいことだけやるな。やりたくないこともやれ。その中から意外な道が開けてくる。

 

【大村益次郎先生】

・常識を発達させよ。見聞を広くしなければならぬ。小さな考えでは世に立てぬ。
・君のため 捨つる命は 惜しからで ただ思わるる 国の行末(辞世の句)

 

 

【チャールズ・メイヨー先生】米国外科医、Mayo Clinic創設者の1人

・医学の勉強を始めたら、それを終えることはできない。

 

【山中克郎先生】福島県立医科大学会津医療センター

・勉強を生涯続ける気がないなら、もっと楽な仕事を選ぶべきである。
医師は診察で患者の訴えに耳を傾け、常に最新知識の勉強を続けなければ、患者を幸せにすることはできない。
・治療結果は予測が付かないが、いつでも最善を尽くすこと。
・患者の周りには家族がいる。患者を支える家族のことも大切に思うこと。

 

【寺澤秀一先生】福井大学名誉教授

・私はどんな依頼でも断らないようにしてきた

(「どのような依頼であっても」自分が期待されて依頼されたならば、それに全力をもって応じることで、必ず自分自身を成長させるはずだ、という主旨)

 

【長谷川和夫先生】認知機能テスト「HDS-R」開発者

 認知症の人はすぐに話が始まらないので待つことが必要であること。
待つときにはきちんとその人に向き合ってじっと待つこと。
聞くことは待つことです。
 「待つこと」は時間をその人に差し上げることです。
神様は私たちに健康や資産、家族、友人などを与えてくれました。そして時間もです。
しかし、私たちが生を終えるときは時間以外は置いていくことになります。
でも時間はすべて使い果たしていきますから、私たちにとって1番大切なものなのです。
それを他の人のために与えているのがケアの仕事です。
 そんな自分の貴重な時を贈り物にできる職業に、誇りをもって頂きたいと思います。

 

【仲田和正先生】西伊豆健育会病院 院長

医学の学習は「まず優れた書籍・論文を手に入れ、要点をつかんでそれに集中し、枝葉末節は思い切って切り捨て、最重要点の怒涛の反復を行う」ことに尽きる。

 

【菊池臣一先生】元・福島県立医科大学学長

プロフェッショナリズムとは、
1.目的に対する単純強固な意思、日々の愚直な継続
2.低い水準における満足感の拒否
3.栄光の影の骨身を削る努力

【中山明子先生】大津ファミリークリニック院長

「幸福は行動の中にある。それは、よどんだ水溜まりではなく、止めどなく流れる小川である」。
何より「腐らない、よどまない」医師を目指していきたい。

【青木 眞先生】感染症コンサルタント

内科的な問題は処方箋に結晶化する。
処方箋で治療対象となっているものだけが、
たいていアクティブな内科的問題なのです。
雑多な臨床情報から、いかに本質的なものを抽出するか?
その訓練が大事だと思うのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

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