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頚部痛の鑑別(red flag5疾患、yellow flag6疾患 )

【red flag】

1.クモ膜下出血
数日経過したSAHが頚部痛で受診することがある

 

2.AMI+大動脈解離
女性のAMIに「主訴:頚部痛、ひどい肩こり」がある

 

3.脳動脈解離(椎骨、内頚)

・椎骨:内頚=4:1で、椎骨動脈解離が多い。

・原因:

頚部外傷、頚部の回線や伸展を伴うカイロプラクティクスやスポーツ、マルファン症候群、線維筋性異形成などとの関連が指摘されているが、全く誘因のない特発性も多い。

・ 病歴:

「軽い外傷→頚部動脈解離→脳梗塞、SAH」「これまでに経験のない痛み」「一側の後頚部痛」「若年者(スポーツによる外傷)」「中高年(心血管疾患の危険因子)」の病歴に注意。

 

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参照:
https://www.saiseikai.or.jp/medical/disease/vertebral_artery/

 

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左椎骨動脈が、黄矢印のところで極めて細くなり、その直後に異常に拡張している(白矢印)
MRAでは動脈の形の急激な変化が認められる。典型的には、突然極めて細くなったりstring sign、逆に異常に拡張(pearl and string sign:拡張し、その後細くなる)が有名。
外周のサイズ確認のためにはbasiparallel anatomic scanning(BPAS)画像なども用いられます。

 

4.脊椎急性硬膜外血腫
ワーファリン、出血傾向

 

5.細菌性脊椎炎、細菌性椎間炎、脊椎硬膜外膿瘍頚部痛+発熱は注意!

 

 

【Yellow  flag】

1.亜急性甲状腺炎
前頚部の触診

 

2.咽頭後壁膿瘍

 

3.急性喉頭蓋炎

 

4.頚部帯状疱疹
「湿布かぶれ」の申告に騙されないこと!
頭頸部の帯状疱疹は中枢神経まで行きやすい

 

5.石灰沈着性頚長筋腱炎
症状は咽頭後壁膿瘍に酷似→頚部造影CTでの鑑別が必要

 

6.crowned dens syndrome
高齢女性、発熱

 

 

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