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うつ病(2質問法、DSM-5診断基準、重症度)

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PHQ(Patient Health Questionnaire)

PHQ-9

・DSM 診断基準の評価項目が含まれた 9 項目の質問である.

・PHQ-9 のスコア範囲は 0~27 点であり,10 点以上はうつ病の可能性を示唆している.

 

「この2週間、次のような問題にどのくらい頻繁(ひんぱん)に悩まされていますか?」 

(0.全くない,1.週に数日,2.週の半分以上,3.ほとんど毎日)

1 物事に対してほとんど興味がない、または楽しめない

2 気分が落ち込む、憂うつになる、または絶望的な気持ちになる

3 寝付きが悪い、途中で目がさめる、または逆に眠り過ぎる

4 疲れた感じがする、または気力がない

5 あまり食欲がない、または食べ過ぎる

6 自分はダメな人間だ、人生の敗北者だと気に病む、または、自分自身あるいは家族に申し訳がないと感じる

7 新聞を読む、またはテレビを見ることなどに集中することが難しい

8 他人が気づくぐらいに動きや話し方が遅くなる、あるいは反対に、そわそわしたり、落ちつかず、ふだんよりも動き回ることがある

9 死んだ方がましだ、あるいは自分を何らかの方法で傷つけようと思ったことがある

 

PHQ-2

・PHQ-9 の冒頭 2 項目からなる質問であり,最近 2 週間の「気分の沈み込み・抑うつ気分」と「興味の低下・消失」についてたずねている.

・口頭での確認が容易であり,はい/いいえまたは 0-3 のスケールで求めることができる.

・「はい」が 1 以上または 3 以上のスコアの場合,うつ病の可能性を示唆する.

 

 

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2質問法(うつ病のスクリーニング)

・うつ病の主要な2つの症状である「抑うつ気分」「興味または喜びの消失」の有無を“Whooley questions”(二質問法)(Whooley MA et al,1997)で確認する。

 

質問:

1.「この1ヶ月間、気分が沈んだり、憂うつな気持ちになったりすることがよくありましたか」

2.「この1ヶ月間、どうしても物事に対して興味がわかない、あるいは心から楽しめない感じがよくありましたか」

 

上記2質問のうち、どちらかひとつまたは両方に当てはまる場合にうつ病を疑う(両方当てはまる場合感度98%、特異度59%)

 

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DSM-5 診断基準

A. 以下の症状のうち5つ以上が 2 週間存在して機能変化を起こしていること。(症状には 1または 2 が含まれることが必要)

⑴抑うつ気分

⑵興味・喜びの喪失

⑶体重減少/ 増加、食欲減退 / 増加

⑷不眠 / 過眠

⑸精神運動焦燥 / 制止

⑹疲労感、気力減退

⑺無価値観、罪責感

⑻思考力や集中力の減退、決断困難

⑼自殺念慮、自殺企図

B. 症状により臨床的、社会的に障害を引き起こしている。

C. 物質の影響、他の医学的疾患によるものでない。

D. 精神病性障害(統合失調症および類縁疾患)ではうまく説明できない。

E. 躁病 / 軽躁病エピソードが存在したことがない。

 

重症度

① 簡易抑うつ症状尺度(Quick Inventory of Depressive Symptomatology:QIDS-J)

・16項目の自己記入式の評価尺度で、うつ病の重症度を評価できるほか、アメリカ精神医学会の診断基準DSM-IVの大うつ病性障害(中核的なうつ病)の診断基準に対応している

・世界的精神科医John Rush氏によって開発され、世界10カ国以上で使用されている

採点方式

・「睡眠に関する項目(第1~4項目)」、「食欲/体重に関する項目(第6~9項目)」、「精神運動状態に関する2項目(第15、16項目)」は、それぞれの項目で最も点数が高いものを1つだけ選んで点数化する。

・それ以外の項目(第5(悲しい気持ち)、10(集中力/決断)、11(自分についての見方)、12(死や自殺についての考え)、13(一般的な興味)、14(エネルギーのレベル)項目)は、それぞれの点数を書き出す。

・うつ病の重症度は、睡眠、食欲/体重、精神運動、その他6項目を会わせて9項目の合計点数(0点から27点)で評価。

・0点 ~ 5点 正常

・6点 ~ 10点 軽度

・11点 ~ 15点 中等度

・16点 ~ 20点 重度

・21点 ~ 27点 きわめて重度

 

DSM-5 精神疾患の分類と診断の手引

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