脳神経系

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診察・検査

くも膜下出血(警告出血、オタワSAHルール、MRI所見、初期対応など)

2次性頭痛のred flag sign ・頭痛の1~5%は2次性頭痛 『Dr.林のSNOOPY』 S: ・systemic symptoms/signs:全身症状(発熱、倦怠感、筋痛、体重減少) ・systemic d...
2024.04.25
救急

痙攣(診察、検査、治療)

① まずはバイタルサインチェック! ・まずは脈拍を触知し、意識以外のバイタルサインが概ね安定していれば「止めてよい痙攣」と考える。 ・「急性症候性発作」や「症候性てんかん」では、通常血圧は上昇(頭部CT!) ・血圧が低い場合は...
2024.04.18
救急

意識障害への初期対応(レベル評価、初期対応(Do Dont)、診察)

レベル評価 1)Japan Coma Scale(JCS) ・日本で主に使用される意識障害の深度(意識レベル)分類。 ※「JCS 100」のように表現するのが正式。「Ⅲ-300」とするのは開発者らの論文からも間違いである。 ...
2024.04.15
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脳神経系

TIA(一過性脳虚血発作)

TIAの定義(2019年10月:日本脳卒中学会) 「局所脳または網膜の虚血に起因する神経機能障害の一過性のエピソードであり、急性梗塞の所見がないもの。 神経機能障害のエピソードは、長くとも24時間以内に消失すること。 ※画像上、梗塞巣...
2024.04.03
脳神経系

髄膜炎(身体所見、髄液検査、腰椎穿刺の適応判断、初期治療)

髄膜炎の3徴:「意識障害」「発熱」「頚部硬直」 「意識障害」 「発熱」 「頚部硬直」 ・上記のうち少なくとも1つ認めるのは99% → 3徴を全て認めなければ髄膜炎を除外できる可能性は高い 髄膜刺激症状 1.項部硬直...
2024.03.26
救急

急性期脳梗塞(NIHSS、rt-PA治療の適応、血栓回収療法、または適応外の場合)

脳梗塞rt-PA適正使用講習e-learning 脳梗塞rt-PA適正使用e-Learningシステム ・通年5月と11月に日本脳卒中学会のホームページより受講可能 NIHSS(National Institute o...
2024.03.26
脳神経系

延髄外側症候群(Wallenberg症候群)

原因 ・椎骨動脈、後下小脳動脈(PICA)の閉塞 ・椎骨動脈、脳底動脈の解離 診断の注意点 ・椎骨動脈解離が原因の場合、若年者にも発症することがある ・MRI検査では急性期に病変が検出できないことが多い ・否...
2024.03.26
脳神経系

ギラン・バレー症候群(Guillain-Barre Syndrome,;GBS)

疾患 ・明らかな原因は不明 ・上気道、腸管に由来する感染症、外科的処置、ワクチン接種などに伴って起こる自己免疫性の多発根神経炎。 ・約60%の症例で血清中に末梢神経細胞膜表面の構成成分である糖脂質(ガングリオシド)に対する抗体...
2024.03.26
脳神経系

Alzheimer(アルツハイマー)型認知症(症状、薬物療法)

症状 ・近時記憶障害で発症することが多い ・進行に伴い、見当識障害や遂行機能障害、視空間認知障害が加わる ・アパシーやうつ症状などの精神症状 ・病識の低下 ・振り返り徴候(head turning 徴候) 問...
2024.03.21
脳神経系

てんかん(epilepsy):高齢者への処方など

てんかんの定義 ・大脳の神経細胞の過剰な電気活動により、反復して発作を起こす慢性の脳疾患。 ・明らかな原因がるものを「症候性てんかん」といい、原因のないものを「特発性てんかん」という。 ・「てんかん(epilepsy)」によっ...
2024.03.21
人間ドック・健診

採血(手技と合併症)

採血による末梢神経障害 ・採血時または採血後に採血部位の近くに存在する神経の支配領域に疼痛、感覚異常、運動機能異常などの神経損傷による症状が出現するもの。 ・症状は数日の経過で消失する痛みやしびれから、数年に渡り持続する痛みやしびれ...
2024.03.12
脳神経系

糖尿病性神経障害(糖尿病性ニューロパチー)

特徴 ・糖尿病患者の30~40%に発症 ・神経線維の変性、脱落は軸索の長さに依存するため、両下肢遠位(足趾、足底)から発症し、その後かなり進行した後に両手に発症する。 ・左右対称性(靴下・手袋型) ・感覚障害優位(&#x21...
2024.03.01
脳神経系

手根管症候群

疾患 ・絞扼性神経障害の中で最多 ・40歳以上で多い ・男女比:1:2(女性に多い) ・両側性が多い ・原因の特定できない特発性と、原因のある2次性に分類される ・多くは特発性で、中年女性に多いが、特に両側性...
2024.03.01
脳神経系

アルコールの救急(低血糖、急性アルコール中毒、Wernicke脳症、アルコール性ケトアシドーシス、アルコール離脱)

救急外来での対応 ・外傷、事故の有無の確認 ・まずは頭蓋内損傷、脳卒中、急性心筋梗塞の除外 ・低血糖の除外(→ 血糖測定) ※大量飲酒によるエタノール代謝によって、NADH/NAD比が減少し、ピルビン酸→乳酸の反応が進み、肝臓で...
2024.02.20
救急

失神:失神三羽烏(心原性、起立性、神経調節性)、入院適応判断

3つの鑑別疾患群(失神三羽烏 by Dr.林) ① 心原生(心血管性)失神 ② 起立性失神(出血、貧血、脱水) ③ 神経調節性(反射性)失神(Neurally mediated syncope) (④として、薬剤性失神:薬剤性QT延...
2024.02.20
循環器

心房細動(CHADS₂ score、治療など)

疾患 有病率 ・加齢とともに増加し、80歳以上では男性約4%、女性約2% 発症の危険因子 ・年齢 ・高血圧 ・弁膜症 ・心筋梗塞 ・うっ血性心不全 ・肥満 ・メタボリックシンドローム ...
2024.02.16
脳神経系

アミロイドーシス(全身性、限局性)

アミロイドーシスとは ・アミロイドーシス(amyloidosis)とは線維状蛋白であるアミロイドが心臓、腎臓、肝臓、脾臓、副腎、消化管(舌を含む)、末梢神経、皮膚、リンパ節、血管、滑膜、筋などの全身各組織に沈着する症候群である。 ・...
2024.02.09
脳神経系

対光反射

対光反射の起こる機序 ・対光反射の反射経路は、まず網膜に光が当たり、その刺激が視神経、視交叉を通して、エディンガー・ウェストファル核を経由し、動眼神経を介して、瞳孔括約筋に至り、瞳孔を縮瞳させる。
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