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便秘治療、下剤

※ まず薬剤性便秘の除外

便秘を惹起しうる薬剤

・鎮痛薬:NSAIDs、麻薬

・抗コリン薬:鎮痙薬、抗うつ薬、抗精神病薬、抗パーキンソン病

・降圧薬:カルシウム拮抗薬、メチルドパ

・抗てんかん薬

・抗ヒスタミン薬

・利尿薬

・金属イオン(制酸薬、スクラルファート)

 

患者指導

「週3回以上排便があれば病的ではない」と伝える

(「機能性便秘」の定義は「週3回未満」の排便頻度)

・水分、食物繊維の十分な摂取

・適度な運動と骨盤底筋群強化

・朝は大腸の動きが活発になる時間帯であるため、朝食後は15~20分間トイレに座り、いきまずに排便するように指導する(胃結腸反射)。

 

薬剤の選択

・刺激性下剤は長期使用によって耐性が生じやすい。また消化管粘膜に色素が沈着し、偽性メラノーシスがみられることがる。

→刺激性下剤の使用は「短期入院時」や「大腸内視鏡検査前処置」など限られた場面で、短期間の使用に留める必要がある。

・糖類下剤の「ラクツロース(ラグノス®︎)」や塩素イオン分泌刺激薬の「ルビプロストン(アミティーザ®︎)」「リナクロチド(リンゼス®︎)」、浸透圧下剤のPEG(ポリエチレングリコール)(モビコール®︎)などが基本。

・毎日服用し便の硬さを調節した上で、刺激性下剤は3日から5日に1回ほどの頓服使用にとどめ、副作用を起こさない方向で進める。

 

第1選択:浸透圧性下剤

・酸化マグネシウム、ポリエチレングリコール(モビコール®)、ラクツロース(ラグノスゼリー®)

・高齢者で慢性便秘の場合、酸化マグネシウムでは高マグネシウム血症をきたす危険性があるため、他の浸透圧性下剤に切り替える(ポリエチレングリコール製剤、ラクツロースなど)

 

Rp)酸化マグネシウム:効果発現8~10時間

1日2g 分3または就寝前1回

 

Rp)モビコール配合内用剤

1回2包 1日2回、適宜増減(1日最大6包まで)

2歳以上の小児から使用可能

 

RP)ラクツロース(ラグノスゼリー®):効果発現24~48時間

1回2包 1日2回から開始(最大1日6包まで)

 

 

第2選択:上皮機能変容薬

Rp)ルビプロストン(アミティーザ®):効果発現24時間以内

・上皮機能変容薬

・服用開始後に嘔気がみられることが多いため、1日1回夕食後24µgから開始、

1週間~10日間程で通常量(1回24µg 1日2回)に増量すると副作用が軽減される。

 

Rp)リナクロチド(リンゼズ®)

IBS治療薬

・腸管内への水分分泌促進、大腸痛覚過敏改善作用

・1日1回0.5㎎ 食前(症状により0.25㎎に減量)

 

 

総合診療 2021年 4月号 特集 あなたの切実なギモンにズバリ答えます! 消化器診療“虎の巻”

 

 

 

 

 

 

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