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発熱と高体温症の違い

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発熱と高体温症の違い

・体温中枢で調節された体温上昇が発熱であるのに対し、気温の過度の上昇や鬱熱(服の着せ過ぎ、布団の掛け過ぎ、過剰な暖房)、脱水などにより、体温中枢とは関わりなく体温が上昇してしまう状態を高体温症とう。 この重症型が熱射病です。

発熱

・体温調節中枢のセットポイント温度が上がり→体が熱産生を上げて体温があがる状態

・感染症などによりマクロファージ系細胞からセットポイントを上げるサイトカインが放出される。

・それにより体温調節中枢のセットポイントが上昇する。

・例えばセットポイントが38℃まで上がったとする。すると体はまだ平熱の36℃台であるため、実際の体温と脳が想定している体温に2度の差が生じることになります。

・すると体はいろいろな方法で体温を上げようとします。熱産生を増やすためシバリングが起こる。。また手足から熱が逃げないように血管を収縮させれば手足は冷たくなる。

・熱が上がる過程では、体の想定温度より実際の体温が低いため、悪寒すなわち寒気を感じてしまう。

高体温症

・一方、体温調節中枢のセットポイントは変わらず、熱産生と熱放散のバランスが崩れ、熱が体内にたまって体温が上がる状態を高体温症という。

・高体温の原因としては熱中症や内分泌疾患(甲状腺機能亢進症、褐色細胞腫)、薬剤性(悪性症候群、セロトニン症候群)など。

・高体温症は急速に死に至る可能性があり、治療法が発熱とは異なるため鑑別が重要である。

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