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顎関節脱臼

形式

・ほとんどは前方脱臼

・片側脱臼のこともある(下顎は健側へ偏位する)

・原因としては欠伸(あくび)が多い

 

所見

・閉口困難(咬合の偏位)

・顎関節部の疼痛(急性の場合)

・耳前部の皮膚の陥凹

・片側脱臼の場合、下顎は健側へ偏位する。

 

整復

基本は無麻酔で可能。

 

ヒポクラテス法

・術者が患者の前方に立ち、両側母指を患者の両側下顎大臼歯の咬合面上に置き、他の指で下顎骨をつかみ、母指に力を入れて下顎骨を後下方に圧して整復(一度下顎を押し下げて、関節結節を乗り越えさせてから後方へ送るイメージ

 

 

ボルカース法

・術者は患者の後方に立ち、術者の腹部に患者の頭を固定し、両側母指を患者の両側下顎大臼歯の咬合面上または大臼歯と下顎枝の間に置き、母指に力を入れて下顎を後下方に強く圧して整復。

 

整復後の処置

固定

・整復後、1週間程度は固定する

・プロゲニーバンテージ

 

・バートン固定(Barton包帯)

バートン包帯(8字型の包帯)を頭部と顎に巻き,下顎下方および前方のサポートを得る。

MSDマニュアル プロフェッショナル版 「顎関節脱臼」から引用

 

・ストッキネット固定

 

生活指導

・患者は最低6週間は大きな開口を避ける。

・欠伸(あくび)が出そうなときは,患者は顎の下に握り拳を当て,大きな開口を防ぐ。

・食べ物は小さく切る。

 

難治性の場合の対応

・患者が慢性的な脱臼に苦しみ,保存的治療が試し尽くされた場合は,口腔外科医へのコンサルテーションを行うことがある。

・最後に残された治療法は,顎関節を安定させるため顎関節周囲の靱帯を外科的に動かないように(短縮)するか,または関節結節を縮小する(関節結節切除術)ことである。

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