ケロイド
・創傷治癒機転の制御異常により膠原繊維が過剰に産生され、紅色の結節、腫瘤を形成するもの
・外傷、皮膚疾患痕(痤瘡など)や手術に続発するが、明らかな発症機転が不明なこともある
肥厚性瘢痕との鑑別
・肥厚性瘢痕も外傷や手術痕が隆起したものであるが、創部を超えて拡大することはなく、半年を過ぎると平坦化に向かう
・それに対してケロイドは、空間的(創部を超えて)、時間的(半年を超えて)に増大し続ける
病理
・肥厚、硝子化した膠原線維が渦巻き状に配列する
治療
・切除すれば高率に再発するため、保存的治療が原則
・ステロイド局所投与(ステロイド含有テープ剤貼付、ステロイド局注)
・トラニラスト(リザベン®)内服
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