原則
・不定愁訴などで精神疾患を疑った場合、精神科コンサルト前に器質的疾患の除外が必要」である
・特に急性発症や非典型的な場合はしっかりと器質的疾患の除外が必要
・薬剤性の除外
最低限行っておきたい検査
CRP
・CRPが陽性で、これが慢性的に持続している様相であれば、不定愁訴とは言わずに、必ずその原因を突き止める必要がある
・慢性的に炎症が持続していることを示唆する情報
血清アルブミン低下、ヘモグロビン低下、血沈亢進、血清IgGの軽度高値、体重減少など
・慢性炎症を来す疾患:
結核、菌血症、血管炎
血培
体幹造影CT
消化管内視鏡検査
頭部MRI
・神経疾患の鑑別
コルチゾール、ACTH
・副腎皮質機能不全
TSH、FT4
・亜急性甲状腺炎など
その他(必要に応じて)
ビタミンB12
梅毒検査
HIV検査
HbA1c
intact-PTH(副甲状腺機能亢進症による骨痛(→「全身痛」の訴え))
精神症状で疑う器質的疾患
・過換気症候群→肺塞栓症、糖尿病性ケトアシドーシス
・パニック発作→発作性上室性頻拍、褐色細胞腫
・うつ病→甲状腺機能低下症、亢進症
・統合失調症→抗N-メチル‐D-アスパラギン酸(NMDA)受容体脳炎
・不定愁訴→副腎不全
・起立性障害→低随圧症候群
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