正常値
・ほぼAST=ALT
ALTはASTより肝特異性が高い
・ALTは肝臓の細胞質内に最も豊富に存在するため、軽度の肝障害で肝細胞膜の透過性が高まっただけでも血中に簡単に逸脱する
・ASTは主にミトコンドリア内に存在し、肝臓以外にも心筋、骨格筋、赤血球などのも豊富に含まれる
・ALT>ASTの場合、肝臓に原因があると判断する。
・一方、AST>ALTの場合は、ALP 、γGTP、T-bil、D-bil、CK、LDH、血清Kにも注目し、肝臓以外にも溶血、筋疾患、胆道系疾患も考える
ALTはASTより肝細胞から漏れやすく、血中に留まりやすい(半減期が長い)
・ASTの半減期は約半日、ALTは約2日
・肝臓以外に原因があっても、回復期にある時には、半減期の長いALTが優位の場合もある
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