疾患
・Pneumocystis jiroveciiを病原体とする
・細胞性免疫低下で発症する日和見感染症
・AIDS、悪性リンパ腫や急性白血病などでリンパ球を減少させる治療中の患者、造血幹細胞移植を含む臓器移植後で免疫抑制薬使用中、膠原病に対する長期ステロイド使用中などで発症する
症状
・次第に増悪する数週間にわたる発熱、空咳、呼吸困難感
検査
・血液検査ではLDH上昇やβ-D-グルカン上昇を認める
画像検査
・発症初期は胸部X線は正常。疑った場合は胸部CTを撮影する必要がある
・画像所見では上肺野優位の両側びまん性に広がる濃淡のあるすりガラス影で、胸膜直下が温存あされることが多い
確定診断
・喀痰、気管支肺胞洗浄液検体をグロコット染色もしくはディフ・クイック染色し、Pneumocystis jiroveciiのシストを確認する
総合診療 2023年4月号 特集「救急対応ドリル―外来から在宅までの60問!」
コメント