疾患
・先天的に脊椎の後方要素(棘突起、椎弓など)が欠損している状態
・神経管閉鎖不全の一つ
・発症原因の一つとして母体の葉酸欠乏があり、妊娠前からの適切な葉酸摂取により発症予防が可能となる
分類
1)顕在性(嚢胞性)二分脊椎
・脊髄や馬尾神経が背側に脱出し瘤を形成するもの
・嚢胞に神経線維を含む場合を「脊髄髄膜瘤」、含まない場合を「髄膜瘤」に分類される
・皮膚の被覆の有無で「開放性」と「閉鎖性」に分類される
・全例で神経徴候を伴い、水頭症、Chiari奇形、脊椎空洞症、感覚障害などの中枢神経異常を伴うことがある
2)潜在性二分脊椎
・脊椎後方要素の癒合不全のみで髄膜や神経組織の脱出を伴わないもの
足部変形
尖足、内反足
・L3以上
踵足
・L4~5レベル
凹足変形
・足内在筋の麻痺
・S1~2れレベルの麻痺
②
妊娠と葉酸
・原因の一つとして、母体の「葉酸欠乏」が指摘されている。
・妊娠前からの適切な葉酸摂取により発症予防が可能である。
摂り方:
・1日400μgの葉酸を、妊娠の最低1か月前から妊娠6~12週まで摂取
・神経管の閉鎖は妊娠直後から妊娠6~7週で完成するため、妊娠判明後からの内服では間に合わない。
・市販のサプリメントを勧める(1日10円程度)
※ビタミンAとの合剤では、ビタミン過剰によりかえって神経管閉鎖障害の危険性がたかくなるため、注意する。
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