原則:
参考サイト
「光線過敏症の副作用」や「長時間の日光ばく露を避ける」の記載がある薬剤内服者への対応
※ 上記サイトで「Ctrl+F」→「光線過敏症」で検索を行い、「光線過敏症の副作用」の記載や、「長時間の日光ばく露を避ける」などの記載があれば、内服薬に関しては前1週間後3日間を避けるよう指示する。
※ 長期定期内服が必要な薬剤で、光線過敏症に該当するなどで休薬が必要な場合は、必ず主治医に休薬可能な確認した上で休薬して頂くよう説明し、説明内容をカルテに記載する(休薬の可否は当院医師や患者自身ではなく主治医によることを厳守すること)。
解説:
・光線過敏症を引き起こす可能性のある薬剤の投与を受けている場合、レーザー照射部位に光過敏反応を起こす可能性があり注意が必要。
・特に、ニューキロノン系抗菌剤、非ステロイド系消炎鎮痛剤(ケトプロフェン等)、抗ヒスタミン剤 (ポララミン、セレスタミン、ゼスラン、ニポラジン等)、降圧剤(持続性ARB/利尿薬合剤)などには十分注意が必要。
・「降圧剤」、その中でも特に「持続性ARB/利尿薬合剤で光線過敏症の報告が多い(とりわけ「ロサルタンカリウム・ヒドロクロロチアジド」(商品名:プレミネント配合錠LD/HD(先発品)、ロサルヒド配合錠(後発品))での報告が多い。
・湿布などに使われている「ケトプロフェン」(商品名:モーラステープ(先発品)、ケトプロフェンテープ(後発品))
・「日焼け止めクリーム」は光を吸収する性質があり、そのままレーザーを照射すると火傷を起こす可能性があります。 必ず、しっかり拭き取ってからレーザー照射を行うこと。
絶対禁忌患者、薬剤:
・抗凝固薬
・抗血小板薬
・糖尿病患者(合併症の恐れたあるため)
・妊娠中、授乳中の人
・国指定の難病(SLE、潰瘍性大腸炎など)
・ケロイド体質
・重篤な精神疾患治療中の人
薬剤性光線過敏症の主な原因薬剤一覧:
向精神薬
フェノチアジン系
クロルプロマジン
・ウインタミン(塩野義)
・コントミン(吉富)
・ベゲタミン(塩野義)
レボメプロマジン
・ヒルナミン(塩野義)
・レボトミン(三菱ウェルファーマ)
チオリダジン(※1)
・メレリル(ノバルティス)
非定型抗精神病薬
オランザピン
・ジプレキサ(日本イーライリリー)
抗うつ薬
塩酸イミプラミン
トフラニール(チバガイギー)
イミドール(三菱ウェルファーマ)
塩酸クロミプラミン
アナフラニール(チバガイギー)
塩酸パロキセチン水和物
パキシル(グラクソ)
マレイン酸フルボキサミン
ルボックス(ソルベイ)
抗てんかん薬
カルバマゼピン
テグレトール(チバガイギー)
筋弛緩薬
アフロクァロン
アロフト (田辺)
抗ヒスタミン薬
メキタジン
・ゼスラン(旭化成ファーマ) ニポラジン(アルフレッサ)
プロメタジン
・ヒベルナ(三菱ウェルファーマ)
・ピレチア(塩野義)
ジフェンヒドラミン
・ベナ(田辺)
・レスタミン(興和)
d-マレイン酸クロルフェニラミン
・ポララミン
ベタメタゾン・マレイン酸クロルフエニラミン
・セレスタミン
抗アレルギー薬(鼻炎用)
ラマトロバン(※2)
バイナス
抗菌薬
キノロン系
ナリジクス酸(※1)
ウイントマイロン
ニューキノロン系
スパルフロキサシン(※1)
スパラ
ロメフロキサシン
バレオン (北陸製薬)
ロメバクト (塩野義)
エノキサシン
フルマーク (大日本製薬)
オフロキサシン
タリビット (第一製薬)
シプロフロキサシン
シプロキサン (バイエル)
レボフロキサシン
クラビット (第一製薬)
フレロキサシン
メガロシン (中外)
トスフロキサシン
オゼックス (富山化学工業) トスキサシン (アボット)
(複合化学療法薬)
スルファメトキサゾール・トリメトプリム
バクタ (塩野義)
(マクロライド系)
アジスロマイシン水和物
ジスロマック (ファイザー)
クラリスロマイシン
クラリシッド (アボット) クラリス (大正製薬)
(テトラサイクリン系)
塩酸ミノサイクリン
ミノマイシン (ワイス)
塩酸テトラサイクリン
アクロマイシン (ワイス)
ドキシサイクリン
ビブラマイシン (ファイザー)
抗真菌薬
グリセオフルビン(※1)
ポンシル FP (武田) グリセチン V (日本化薬) グセルビン FP (中外)
フルシトシン
アンコチル (共和)
イトラコナゾール
イトリゾール (ヤンセン)
塩酸テルビナフィン
ラミシール (ノバルティス)
抗ウイルス剤
塩酸バラシクロビル
バルトレックス (グラクソ)
リバピリン
レベトール (シェリング・プラウ)
インターフェロンアルファ-2b(注射薬)
イントロン (シェリング・プラウ)
ペグインターフェロンアルファ-2a(注射薬)
ペガシス (中外)
ペグインターフェロンアルファ-2b(注射薬)
ペグイントロン(MSD)
消炎鎮痛薬
ケトプロフェン
モーラス (久光)
メナミン軟膏 (アベンティス)
エパテッククリーム (ゼリア)
セクタークリーム (久光)
ミルタックス (第一)
スプロフェン
スルプロチン (大洋)
スレンダム (科薬)
トパルジック (アルフレッサ)
ピロキシカム
バキソ (富山)
メロキシカム
モービック (ベーリンガー)
ジクロフェナクナトリウム
ボルタレン (ノバルティス) ナボール (久光)
チアプロフェン酸
スルガム (アベンティス)
アンピロキシカム
フルカム (ファイザー)
抗リウマチ薬
アクタリット
モーバー (三菱ウェルファーマ)
オークル (日本新薬)
メトトレキサート
リウマトレックス (ワイス)
血圧降下薬
(チアジド系利尿剤薬)
ヒドロクロロチアジド(※1)
ダイクロトライド (万有)
トリクロルメチアジド
フルイトラン (塩野義)
ベンチルヒドロクロロチアジド(※1)
ベハイド (杏林)
クロフェナミド(※1)
(非チアジド系利尿薬)
メチクラン(※1)
アレステン (日本新薬)
トリパミド
ノルモナール (エーザイ)
インダパミド
ナトリックス (京都)
テナキシル (アズウェル)
(炭酸脱水素酵素阻害薬)
アセタゾラミド
ダイアモックス
(ループ利尿薬)
メトラゾン
ノルメラン (ノバルティス)
(β遮断薬)
塩酸チリソロール(※1)
セレカル (富山)
ピンドロール(※2)(※3)
カルビスケン (アルフレッサ)
(Ca 拮抗薬)
アゼルニジピン
カルブロック
塩酸ジルチアゼム
ヘルベッサー (田辺)
ベシル酸アムロジピン
アムロジン (大日本住友)
ノルバスク (ファイザー)
塩酸ニカルジピン(※3)
ベンジピン (アステラス) ニコデール (日本シェ)
ニフェジピン
アダラート (バイエル)
セパミット (日本オルガノン)
(A-II拮抗剤)
カンデサルタン・シレキセチル
ブロプレス (武田)
バルサルタン
ディオバン (ノバルティス)
ロサルタンカリウム
ニューロタン (万有)
(ACE 阻害薬)
カプトプリル
カプトリル (三共)
エナラプリル
レニベース(MSD)
アセラプリル
セタプリル(大日本住友)
デラプリル
アデカット(武田テバ)
シラザプリル
インヒベース(※3)
リシノプリル
ロンゲス(共和)
ゼストリル(アストラゼネカ)
べナゼプリル
チバセン(サンファーマ)
イミダプリル
タナトリル(田辺三菱)
テモカプリル
エースコール(第一三共)
キナプリル
コナン(田辺三菱)
(※4)
トランドラプリル(※2)
オドリック(日本新薬)
プレラン(サノフィ)(※3)
ぺリンドプリルエルブミン
コバシル(※2)
持続性ARB/利尿薬合剤
ロサルタンカリウム・ヒドロクロロチアジド
プレミネント配合錠LD/HD(オルガノン)
バルサルタン・ヒドロクロロチアジド
コディオ配合錠MD/EX(ノバルティス)
テルミサルタン・ヒドロクロロチアジド
ミコンビ配合錠AP/BP(日本薬局)
抗糖尿病薬
リシノプリル
ロンゲス (塩野義)
ゼストリル (アストラ・ゼネカ)
トルブタミド(※1)
アルトシン (山之内)
ヘキストラスチノン (HMR)
クロルプロパミド
ダイアビニーズ (ファイザー)(※3)
グリベンクラミド
オイグルコン (山之内)
ダオニール (HMR)
グリクラジド
クリミクロン (大日本)
グリメピリド
アマリール (アベンティス)
カルブタミド
インベノール
ボグリボーズ
ベイスン (武田)
痛風治療薬
ベンズブロマロン
ユリノーム (鳥居)
抗腫瘍薬
フルオロウラシル
5-FU (協和)
ルナコール (沢井)
テガフール
フトラフール (大鵬)
サンフラールS (旭化成)
ユーエフティ (大鵬)
ダカルバジン
ダカルバジン (協和)
(前立腺癌治療薬)
フルタミド
オダイン (日本化薬)
前立腺肥大症治療薬
塩酸タムスロシン
・ハルナール (アステラス)(※2)
高脂血症治療薬
シンバスタチン
リポバス (万有)
プラバスタチンナトリウム
メバロチン(日本薬局)
アトルバスタチンカルシウム水和物
リピトール (アステラス)
光化学療法剤
8-メトキシソラレン
オクソラレン (大正)
トリオキシソラレン
ヘマトポルフィリン誘導体(HpD)
ビタミン剤
エトレチナート
チガソン (中外)
ビタミン B-6(塩酸ピリドキシン)
ビタミン B-12(コバラミン)(※2)
局所麻酔薬
塩酸ジブカイン
経口避妊薬
サンスクリーン剤
(※1)販売中止薬品、もしくは国内取扱なし
(※2)添付文書上記載なし、もしくは国内報告なし
(※3)先発品販売中止薬品
(※4)販売中止予定薬品(現行の在庫がなくなり次第終了)
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