尿管結石の成分
・シュウ酸カルシウム(最多)
・リン酸カルシウム
・尿酸
・シスチン
・薬剤(1~2%:抗菌薬、利尿薬、ビタミンD製剤など)
検査
尿潜血検査
感度84%(偽陰性16%)、特異度48%(偽陽性が52%)
・偽陰性が16%で、尿潜血陰性でも除外はできない
・偽陽性が50%で、尿潜血陽性でも確定診断できない
エコー
・「実際に石を見つけること」「腹部大動脈瘤を除外すること」がエコーでは重要
・エコーでは陰性であっても除外はできない
twinkle artifact
音響反射が非常に強く不規則な界面を持った物質(結石)の後方にカラードップラーで乱流状に変化する信号が観察される現象。
尿路結石や非石灰化胆道結石、そして不整でザラザラしている反射面を持つ場合に発生する。
予後
・4mm大までは約80%が自然排石される
・10mmを越えると排石率は25%程度と低いため、泌尿器科コンサルトが必要
生活指導
・十分な水分摂取(ガイドライン):
再発予防や治療のために推奨される水分摂取量は、食事以外で1日2,000mL以上。
これは、尿量を1日2,000ml以上に保つことで結石のリスクを減少できる尿量が1,000ml未満では結石ができやすく、2,000ml以上になるとそのリスクが有意に低下すると言われている。
・過剰摂取に注意すべき食品:
動物性タンパク質、塩分、プリン体、糖分、脂質、シュウ酸(ほうれん草、チョコレート、紅茶、イモ、ナッツ、イチゴなど)
治療
・わが国のガイドラインでは自然排石を期待するまでの待機時間は1カ月。
・内服開始後よりも1か月たっても排斥が認められないような尿管結石では手術などを検討する。
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