房室接合部調律(→B判定)
定義:
・QRS 時間が正常( < 0.12 秒)で、Ⅱ、Ⅲ、aVFのいずれかで陰性P波があり、PQ 時間<0.12秒、あるいはこの逆行性P波が見えなかったり、QRSの後に出現する場合。
・調律は規則的
意義
・房室接合部調律とは、心臓のリズムを決める場所が通常と異なり、房室接合部の自動性が亢進して洞性興奮に先んじる状態です。
・房室接合部には田原結節という自動性に富んだ組織があり、洞結節からの興奮が遅れると、ここから自動的興奮がでて、心臓を興奮させます。若い人の心臓は自動能が高いので、接合部調律が起こりやすいのです。
・健康診断の心電図検査で房室接合部調律(異所性心房調律)が指摘された場合でも、通常精密検査は不要です。
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