「月経痛」と「月経困難症」
・月経痛とは、子宮内膜から産生されるプロスタグランディンが子宮筋層を収縮させることに起因するといわれる痛みをいう
・子宮内膜が子宮壁から剥脱し血液とともに排出される時、子宮筋層が収縮し子宮内圧が高くなるために、強い痛みを生じる。
・月経痛は10歳台では92%に認める
・月経痛のなかでも、鎮痛薬を服用したり寝込んだりするなど、日常生活に支障をきたすほど症状が強いものを「月経困難症」という
月経困難症の原因
・子宮収縮時の疼痛である「機能性月経困難症」と、子宮内膜症、子宮腺筋症、子宮筋腫、子宮奇形など、器質的病変による月経時痛である「器質性月経困難症」に分類される
機能性月経困難症の治療
・NSAIDsが基本
・芍薬甘草湯の併用も有用
・鎮痛薬でコントロールが困難な場合は「低用量エストロゲン・プロゲステロン配合剤(LEP製剤)」の投与が有効
・LEP製剤の副作用として血栓塞栓症に注意が必要
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