第115回日本内科学会講演会 明治維新150年目の内科学~難治性疾患への挑戦~
教育講演:
ルーチン検査(血算・生化学・凝固検査)にて細菌感染症の病態を把握するhttps://www.jstage.jst.go.jp/article/naika/107/9/107_1899/_pdf#:~:text=2%EF%BC%89%E5%B7%A6%E6%96%B9%E7%A7%BB%E5%8B%95%20%E6%A1%BF%E7%8A%B6,%E3%81%99%20%E3%82%8B%E5%A0%B4%E5%90%88%E3%82%82%E3%81%82%E3%82%8B%EF%BC%8E
【好中球の成熟過程】好中球は,骨髄の造血幹細胞から産生される。
造血幹細胞→骨髄芽球→前骨髄球→骨髄球→後骨髄球→桿状核球→成熟好中球(分葉核球)
分葉核球は,一旦骨髄プールに蓄えられ,その後,血中へ放出される。
血中の好中球は数時間で血管外組織へ移行するため,好中球は骨髄から各組織へ流れるように移動しながら,生体を細菌から防御している.何らかの影響を受けなければ,血中の好中球数は概ね一定であり,厳密にコントロールされている。
【核左方移動とは?】
桿状核球が白血球の15%以上にある状態を左方移動という。
血中に幼若好中球が増加する現象で,桿状核球だけではなく,幼若好中球全体(後骨髄球及び骨髄球を加える)を対象とする場合もある。
好中球分化の過程を,分葉数が多い順に左から右へ並べると,左がより幼若な好中球になるため,幼若好中球が多い状態を左方移動という。
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