チューブ選択
・サイズはできるだけ細いチューブ(できれば8Fr)を使用
・咽頭を斜めに横切り、喉頭蓋を圧迫しないように注意する
・挿入する鼻孔と同側の梨状窩に挿入するには、入れた鼻と逆方向に頭部を回旋することで(例;右鼻腔から入れた場合には左を向く)同側の下咽頭が広くなり、胃管先端が進みやすくなる
・口の中からもチューブが交差していないか確認すること
確認方法
参照:医薬品医療機器総合機構(PMDA)医療安全情報. No.42. 2月
経鼻栄養チューブ挿入時の注意点
チューブを挿入したら、複数の方法で留置位置を確認することが望ましい。
1)胸部レントゲン撮影による確認
・初めて栄養チューブを挿入した時は、食道ヘルニアの有無や挿入困難性などの評価を含めて、一度は必ず胸部X線写真撮影を実施すること
2)吸引によるpH確認
・胃の内容物かどうか、pH試験紙で確認
・pH5.5以下であることを確認!
・リトマス試験紙では、正確なpHを測定することができないので、pH確認にはpH試験紙を使用すること。
3)空気注入による気泡音
・ただし気管内にチューブが留置されている場合でも、気道内に喀痰など液体貯留がある場合には気泡音が聴取されることに注意すること
4)CO2検出器
5)エコーによる確認法
エコーによる経鼻チューブの確認方法
・単純X線が利用できないセッティング(在宅など)において、エコーによる確認は複数方法による確認手段の一つとして期待される
・頚部食道の深さ:3~5㎝
・利用する機器:リニアプローベ
・位置:頚部左側に当てる(食道は甲状腺の深部、気管のやや左側にある)
・まず頚部横断像で確認。
・頚部を右回旋させると食道全体が見やすくなる
・次いで縦断像
みるミルできるポケットエコー 2 経鼻胃管・誤嚥性肺炎 (Pocket Echo Life Support教育シリーズ) – 2019/10/1
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