疾患
腕神経叢ならびに鎖骨下動静脈が
①前斜角筋と中斜角筋間
②鎖骨と第1肋骨
③小胸筋と烏口突起起始部
で形成される部位で圧迫されることにより、神経症状や虚血症状が出現する疾患
参照(このサイトより引用):http://igakukotohajime.com/2021/01/13/%E8%85%95%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E5%8F%A2-brachial-plexopathy/
症状
・神経症状は90%、血管障害が10%
・腕神経叢圧迫→上肢のしびれ
腕神経叢の中でも、下部の頚神経(C8,Th1)が圧迫されやすく、
前腕尺側と小指に沿ってのしびれが多い
・鎖骨下動脈圧迫→手指のしびれ、冷感
・鎖骨下静脈圧迫→上肢の浮腫
「上肢のしびれ」「肩や腕、肩甲骨周囲の疼痛」がある
・「首が長く、なで肩の女性」や「重いものを運ぶ労働者」に多い
誘発テスト
Moley test
鎖骨上窩部で、前斜角筋腱付着部を手指で圧迫すると、末梢への放散痛を訴える
Wright test
橈骨動脈の脈拍を触知しつつ、両肩関節90度外転、90度外旋、肘90度屈曲位をとらせると、橈骨動脈の脈が弱くなるか触れなくなり、手の血行が減少し皮膚色が蒼白となる
(健常者でも陽性になることがある)
Roos test
Wight testの姿勢で手指の屈伸を3分間行わせると途中でしびれやだるさのために上肢を降ろしてしまう
Adson test
・被験者に座位をとらせ,橈骨動脈を触知しながら患側に頭部を回旋させ,顎を持ち上げて,次いで深吸気のところで息を止めさせる.
・患側橈骨動脈の脈拍の消失,減弱と患側上肢症状の再現性があれば陽性である.
参照(このサイトより引用):https://bestpractice.bmj.com/topics/en-us/592
Eden test(気をつけ姿勢テスト)
坐位または立位で、検者は後方に位置する
両側上肢を下垂した状態で、両側橈骨動脈の拍動を確認した後、肩を後下方に引かせ、顎をひかせる
患側橈骨動脈の拍動が微弱か消失で陽性と判断する
テスト陽性で肋鎖症候群(肋鎖間隙部での鎖骨下動脈および腕神経叢の圧迫)が疑われる
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