症状
・突発的な持続する側腹部痛、腹部全体痛
・痛みが一定(↔尿管結石では疝痛)
・しばしば嘔気嘔吐を伴う
・時に発熱を認める
・尿管結石と誤診されることがある
原因
・心房細動(20%)
腎梗塞患者の50%以上が心房細動を併存している
・高位腹部大動脈粥腫からの塞栓
・感染性心内膜炎
・腎動脈外傷
・腎動脈解離
・過凝固状態
・結節性多発動脈炎(炎症反応高値)
・ベーチェット病
・血管内操作
※約30%は原因不明
検査
・WBC増加
・AST上昇
・LDH上昇(91%)
LDH単独上昇は腎梗塞を示唆する
・血尿
診断
・まずは単純CT
尿管結石は単純CTで高い感度と特異度を持つ。
単純CTで結石が否定的な場合は造影CTを行う必要がある
・造影CT
分枝血管の梗塞により楔状の造影不良域を認める
被膜枝は温存されるために辺縁の造影は温存される(cotrical rim sign、出現頻度50%程度)
・エコー
腎実質に血流信号のないエコー輝度上昇領域
治療
・抗凝固療法
・経皮血管内治療
総合診療 2023年4月号 特集「救急対応ドリル―外来から在宅までの60問!」
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