疾患
・最も傷害されやすいのは棘上筋
誘発試験
drop arm sign
・検者は患者の手首を持ち、肩関節を90度まで外転した状態で検者はその手を離す。
・脱力感を伴って上肢が降下すれば陽性。
painful arc sign
・肩を自動的に外転させると,大結節が肩峰の下をくぐり抜ける60 °~120°付近で痛みが出現し,この角度を超えると痛みが軽くなる。
・同様に,挙上位から下垂する際にも痛みを自覚する。
・インピンジメント症候群や腱板損傷を疑う
internal rotator lag test
・前方回旋腱板(肩甲下筋)断裂の検出
・手が腰に就かないように保持させる。
・保持できなければ損傷あり
external rotation lag test
・後方回旋腱板(棘下筋、小円筋)の断裂の検出
・肘90°屈曲、肩20°外転位から、passiveにend rangeまで外旋
・そのままの位置を保持するように指示
・手を離した後、外旋位を保てなければ損傷あり
肩関節エコー
※ エコーは絶対必要エコーがなければ肩の診察は不能(MRIよりずっと有用)(by Dr.仲田)
・軟部組織エコーを用意
・当てるのは「真横斜め45°前額断」と「前方正面水平断」の2か所でOK
・棘上筋の厚さの正常値は6mm以内、上に凸
・腱板断裂では「下に凸」になる(凹む)
・腱板炎では肥厚
治療
1)保存的治療
・3か月程度の保存治療で疼痛の改善を図る
・関節内注射、鎮痛薬、リハビリテーション
2)外科的治療
・若年者、外傷性、肉体労働者などでは早期の手術適応を検討する
① 鏡視下手術
・小~中断裂、一時修復可能な大断裂
② 関節包再建術、人工関節置換術
・それ以上の断裂
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