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QT延長症候群

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QT間隔、QT時間

・QT間隔(時間)とは、QRS波の始まり(Q波またはR波の開始点)からT波の終わりまでの時間を指す。
・QT時間の計測は、一般的にV5(もしくはⅡ、V6)で行う
・T波終末点(T-end)の決定は接線法(T波下降脚で最も急峻な部分に接線を引き、基線との交点をT-endとする)
・QT間隔は心拍数によって変化し、徐脈になると長くなり、頻脈だと短くなる。
・そのため計測したQT間隔を心拍数で補正した「補正QT間隔(QTc)」という指標
QTc=QT(秒)/√RR(秒)
を用いて表す(QTcの“c”は、collect(補正)を意味する)
・その算出法は、どんな心拍数でも心拍数60回/分(RR=1秒)の心拍数に換算したときのQT時間を意味する。
・QTcの基準値は、0.35~0.44で、0.35未満はQT短縮、0.45以上はQT延長という。

・QT延長の簡単な判別法として、Rから次のRまでの間を2等分し、その2等分線よりも、Tが右にはみ出していればQT延長と仮に判断する。

・つまり「RR間隔の半分より長いQT間隔は、QT延長とみなす」と考える

 

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QT延長症候群

・QT延長症候群(LQTS)は、心電図上のQT時間延長とT波の形態変化を特徴とし、ときにTorsade de Pointes(TdP)と称されるQRSの極性と振幅が心拍ごとに刻々と変化する多形性心室頻拍を認め、失神や心臓突然死の原因となる症候群である。

・遺伝子変異に起因する「先天性」と、薬剤や電解質異常などに起因する「二次性」に分類される

 

二次性の原因

・電解質異常(低K血症)

・抗不整脈薬(アミオダロン)

・抗菌薬(マクロライド系)

・たこつぼ心筋症

 

 

medicina2022年 8月号 特集 不安を自信に変える心電図トレーニング~専門医のtipsを詰め込んだ50問

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