観察法
・「右肋骨弓下走査(2方向)」と「右肋間走査」で観察
・深吸気保持、左側臥位でも観察を
①右肋骨弓下走査
・まず右肋骨弓に直行するようにプローブを置き、スライドにて胆嚢長軸を描出。
(マーカーは尾側)
・深吸気保持
・総胆管は左側臥位で描出しやすくなる
・門脈本幹の腹側に肝外胆管
参照:http://congress.jamt.or.jp/j69/pdf/handson/handson1.pdf
・胆管径正常値:総胆管7㎜以下、左右肝管3㎜以下、肝内胆管1㎜以下
(総胆管径正常上限:年齢÷10(mm))
・まず胆嚢長軸で頚部から底部まで観察
・ついで反時計方向に90°回転し(マーカーは患者の体の左側)、胆嚢短軸像観察
(長軸像)
②右肋間操作
・マーカーは尾側
・胆嚢頚部の観察に適する
参照:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1081628275
急性胆嚢炎の所見
・胆嚢腫大(長軸>8㎝、短軸>4㎝)
・胆嚢壁肥厚>4㎜:肝臓に接している部分が評価しやすい
(ただし心不全、肝硬変、低アルブミン血症でも壁肥厚は起こる)
・嵌頓胆嚢結石
・デブリエコー
・sonographic Murphy’s sign(感度86%、特異度93%)
・胆嚢周囲滲出液貯留
・胆嚢壁sonolucent layer
・胆嚢壁に不整な多層構造を呈する低エコー帯(striation)
・ドプラシグナル
閉塞性化膿性胆管炎の所見
・本来、拡張のない肝内胆管の描出は困難
・しかし門脈と並行して走行する管腔の構造物があれば、肝内胆管の拡張と判断(parallel channel sign)
・胆管炎で、肝内胆管の拡張を伴う場合は、閉塞性化膿性胆管炎の可能性があり、緊急処置の必要がある
参考文献:
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