特徴
・エリスロマイシン、クラリスロマイシン、アジズロマイシンの3つ
・しかし、エリスロマイシンは半減期が短い、消化管吸収が悪い、下痢などの消化器症状の頻度が高いなどの問題が多く、使用頻度は少ない(びまん性汎細気管支炎、副鼻腔炎気管支症候群に対する少量長期投与くらい)
マクロライドが第一選択になる感染症
・非定型細菌(マイコプラズマ、クラミジア、リケッチア)
・バルトネラ(ネコひっかき病)
・カンピロバクターに効く(アジスロマイシン)
・非淋菌性尿道炎・子宮頚管炎
・クラミジア(PID)に対して
・H.pylori(クラリスロマイシン)
・非結核性抗酸菌症
各論
① アジスロマイシン(AZM):ジスロマック®
・基本これ一選でも良い(副作用少なく、1日1回経口投与)
・ジスロマック®
・1回500㎎、1日1回
・3日投与で7~10日間持続
・レジオネラ肺炎をカバー
・クラミジアによる性感染症(尿道炎、子宮頸管炎)
② クラリスロマイシン(CAM)
・MAC症
・H.pyloriでは第一選択
・1回200~400㎎、1日2回投与必要
・妊婦への投与はできるだけ避ける(高用量投与で動物での催奇形性あり)
③ エリスロマイシン ※現在はほとんど使用しない
・半減期が短い、消化管吸収が悪い、下痢などの消化器症状の頻度が高いなどの問題が多く、使用頻度は少ない
・びまん性汎細気管支炎、副鼻腔炎気管支症候群に対する少量長期投与(400~600㎎/日)くらい
medicina 2022年 6月号 特集 抗菌薬の使い方-敵はコロナだけにあらず! 今こそ基本に立ち返る
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