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RUSH (Rapid Ultrasound in Shock)、POCUS(ポーカス)としてのPUMP(心エコー)

使用プローベ

セクタプローブを使用

 

観察部位・3か所(傍胸骨、心尖部、心窩部)

① 傍胸骨(長軸、短軸)

・マーカーは右肩

・プローブを第2から第6肋間までスライドして、最もよく見えるところ

 

② 心尖部

・心拍動が最大の部位

(男性:乳頭直下2横指外側、女性:乳頭直下)

 

③ 心窩部

・プローブマーカーは左肩に向ける

 

 

PUMPの 3Step

 Step 1:心嚢液の有無(心タンポナーデか?)

→ 長軸像、心窩部で分かりやすい

・心嚢液の確認

・心タンポナーデの有無

心嚢液だけでは心タンポナーデはない。

 →心嚢液+右室拡張期虚脱(があって初めて心タンポナーデを疑う。

・右室拡張期虚脱

Mモード、E波の位置(拡張期)で右室自由壁(前壁)が背側(中隔側に押される(前後径が減小)

参照(このサイトより引用):https://primary-care.sysmex.co.jp/speed-search/disease/index.cgi?c=disease-2&pk=43

 

・IVCの呼吸性変動の有無

マーカーは頭側

右房流入部から2㎝尾側、または肝静脈合流部から1㎝尾側で測定

 

Step 2:左室の大きさと収縮能(心原性ショックか?)

→ 長軸像

・vusual EFの評価(見た目の印象)

・finger EF

検者の示指と母指で患者の心収縮をまねる

→0.5横指程度動けばEF30%程度、1横指動くと50%、2横指動くと60%以上といえる

・EPSS(E波と中隔の距離)

>7㎜の場合、収縮能は悪いと診断(EF<30%)

 

参照リンク:目測による左室収縮能評価(eye ball ejection fractionとしてのEPSS)

 

 

 

Step 3:右室負荷所見の有無:左室と右室の比(肺血栓塞栓症か?)

→短軸像
・正常では左室:右室=1:0.6

左室と右室が同じくらいなら右室拡張
D-shape (中隔が圧排されて左室がD型になる)

 

参照(このサイトより引用):https://cardiovasc.m.u-tokyo.ac.jp/consultation/diseases/pulmonary-hypertension

 

 


参考文献:非常に分かり易い

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