言葉の定義
・「新生児(neonate)」:出産~1か月まで
・「乳児(infant)」:1か月~1歳未満
・「小児(child)」:1歳~思春期(女性は乳房発達、男性は腋毛が出た時)まで
・「思春期」:女性は乳房発達、男性は腋毛が出た時
※ 思春期以降は成人として扱う
小児BLS
↓
乳児:上腕動脈
小児:頚動脈または大腿動脈
↓
2分毎に脈確認
1人法:胸骨圧迫:人工呼吸=30:2
2人法:胸骨圧迫:人工呼吸=15:2
胸骨圧迫
乳児:
・一人法では「2本指法」で、二人法では「胸郭包み込み両母指圧迫法」で
・100~120/分ペース、乳頭間線の直下、胸郭の厚み1/3(または4㎝)以上
小児:
・「両手法」(ただし小さい小児は片手法を許容)
・5~6㎝(胸郭の厚み1/3以上)
人工呼吸
・脈があれば2~3秒ごとに1回(20~30回/分)人工呼吸
・補助換気継続、2分毎に脈拍確認
↓
・AED には、対象となる年齢の制限はなし(乳児に対しても「未就学児用パッド」を使用できる)
・パッドは「未就学児用」(乳児~小学生に上がる前の子ども)と「小学生~大人用」(小学生以上)の2種類がある
小児ACLSの流れ
↓
↓
【骨髄内輸液】
・基本は6歳以下(ただし年齢の上限制限なし)
・骨髄内針(EZ-IO® 18~19G)
・脛骨結節より2㎝内側、1~2㎝遠位の平らな部分(成長軟骨を傷つけないため)
(成人では脛骨粗面:膝蓋骨下端から2横指遠位の高さで、内側にある平な部分)
・ゆっくり圧をかけてプツッと骨を貫いたら、あと3~4㎜進める
(針が直立すればOK)
・まず生食10mLでフラッシュ、その後自然滴下で入ればよい
・静脈から投与できる薬剤は全て投与可能、輸血も可。
↓
・小児気管挿管チューブサイズ
鼻の孔と同じサイズ、または小指の爪の幅
(年齢/4+4㎜):1~10歳に適応
・カフ付きを選択
・挿管したら非同期2~3秒に1回(20~30回/分)
・挿管なら capnography 装着
直後と 20 分後呼気 CO2<10mmHg は蘇生困難、
20 ㎜ Hg 以上は蘇生のチャンスあり。
↓
参考文献:
BLSインストラクターマニュアル AHAガイドライン2020 準拠
2021/4/8
American Heart Association(AHA:アメリカ心臓協会) (著)
コメント