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手の関節障害(DIP、PIP、CM)

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手の変形性関節症

・好発部位はDIP(Heberden結節)、PIP(Bouchard結節)、母指CMの3か所が多い。

(まれに大菱形・舟状骨関節にもみられる)

OAではMP関節に変化がない(↔RA、偽痛風との鑑別点)

 

CM関節症

・母指CM関節症が進行すると母指の付け根が外側に飛び出して見える(CM squaring)

・grind testで疼痛誘発

・保存治療が主体(splint1~2週間、関節注射、手指筋力強化(スポンジ体操)

 

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RA

PIP、MP、手根骨全体の変化が多い

・関節の発赤はまれ(あれば感染症を疑う)

・尺骨茎状突起骨びらんがみられる

・手根骨は最終的に骨癒合し、骨強直(ankylosis)となる

・RA初期には、軟骨は滑膜による破壊に抵抗性があり、まずは軟骨に覆われていない周辺の骨部分から破壊が始まる(これを「骨びらん(marginal erosion)という)

・関節エコー:

RAの早期発見にはカラードプラ法による滑膜増殖、血流増加の検出が必要

 

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偽痛風

・MP、橈骨手根関節が変形する

橈骨手根関節の限局的な変形は偽痛風に特徴的

 

外傷

Mallet Finge

・副子(そえこ)固定では、DIP最大伸展位~過伸展位(5~15°)
・PIP関節は拘縮しないようにフリー
・副子は掌側、背側どちらでも可

PIP脱臼

・ほとんどが背側脱臼(中節が背側に転位)
・掌側脱臼の場合、関節内に軟部組織が挟み込まれ整復が困難になることがあるため、整形外科コンサルトが必要
・整形外科コンサルト適応
解放脱臼
掌側脱臼
整復困難
整復後も関節不安定、疼痛継続(骨折の可能性)

・整復
無麻酔で可(疼痛が強い場合は指ブロック下)
長軸方向に牽引だけで整復できることがる

牽引でだめなら、
中節骨近位端を母指で屈側に押しながらPIP伸展
牽引を加えながら、愛護的にPIPを屈曲

・整復後処置
アルミ副子固定(伸側に当てる。MPはフリーにする9
3~5日の副子固定後は、バディーテーピングに変更しROMexを開始させる

 

整形画像読影道場 (ジェネラリストBOOKS) 
仲田 和正 (著)
 

 

 

 

 

 

 

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