参考サイト
疾患概要
※しばしば側頭動脈を傷害するため、以前は「側頭動脈炎」と呼ばれていたが、現在は「巨細胞性動脈炎」と名称が変更された。
原因
症状
・両側性の側頭部や後頭部の拍動性の頭痛(約2/3の症例)
初発症状として最多
片側性は少ない
・発熱(多くの場合は微熱、ときに弛張熱)
高齢者では不明熱の原因となる
・倦怠感(約40%)
・浅側頭動脈の前頭または頭頂枝に圧痛、肥厚、結節、発赤。触診にて脈の減弱、消失
・顎跛行(jaw claudication):約半数の症例(感度は低い)
・視力・視野異常
血管炎による血流低下・消失による虚血性視神経症のため、発症初期にを呈し、約20%が視力の完全又は部分性の消失を来す。
前駆症状として複視、一過性黒内障が約10%でみられ、その約半数が失明に至る
・複視(外眼筋麻痺による)
・体重減少
・頭皮の感覚異常(髪を櫛でとかすときの知覚過敏)
・PMR合併例では朝のこわばり、両肩挙上困難、寝返り困難
病変
・大動脈とその分枝部の病変は20%に認められる。
・大動脈瘤は胸部・腹部に起こる。発症初期に15%認めるが、ゆっくりと増大し、3~5年以上経てから発見される。
・巨細胞性動脈炎における胸部及び腹部動脈瘤は健常者のそれぞれ17倍、2.5倍多いと報告されている。
・画像診断上、約42%の患者に鎖骨下動脈や腋窩動脈の狭窄を認める
・また、下肢では、約37%に浅大腿動脈、腸骨動脈、膝窩動脈に病変を認める。多く両側性であり、女性に多く(84%)、巨細胞性動脈炎を疑う場合には、四肢・頸動脈の拍動を触診すること、血管雑音を聴取することが重要である。
浅側頭動脈
参照(このサイトより引用):https://visual-anatomy-data.net/circulatory-system/artery/index-superficial-temporal-artery.html
検査
血液検査
・ESR亢進(>50㎜/時)、CRP上昇
動脈エコー(側頭動脈、総頚動脈、腋窩動脈、鎖骨下動脈)
・高周波プローブ(>15MHz)で観察
・側頭動脈halo sign(dark halo sign)
血管壁の浮腫を反映した低エコー像
・compression sign
プローブで血管を圧迫した際に、通常は消失するはずの血管壁が観察される所見
・腋窩動脈内・中膜肥厚(IMT)≧1㎜
FDG-PET CT
・感度80%、特異度79%
治療
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