観察部位
・腹部全体、長軸と短軸像で
・時間がなければ「心窩部」「両側結腸溝」「恥骨上」の4点だけでも行う
腸管が観察される部位
・空腸:左上腹部、Kerckring襞が発達(keybord sign)
・回腸:右下腹部、Kerckring襞は目立たない
・横行結腸:上腹部縦断像で胃前庭部を同定できれば、その足側で観察されるのが横行結腸の短軸像
観察のポイント
拡張
小腸閉塞:
・腸管の拡張が25㎜以上
・keyboard sign:小腸拡張時に液体が貯留し、Kerckring皺壁がピアノの鍵盤様に見える様子→単純性腸閉塞を示唆する
大腸閉塞:
・50mm以上
動き
・to and fro(内容物が同じところを行ったり来たり)→単純性腸閉塞の所見
・蠕動低下、消失→絞扼性腸閉塞
部位
・小腸閉塞と大腸閉塞の鑑別は行いたい(上行結腸の拡張の有無を検索)
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