下部尿路症状とは
「頻尿」「尿失禁」「排尿困難」等の症状を「下部尿路症状」という。
検査
・検尿
・腎機能採血
・PSA
・残尿測定(エコーで。判定しずらい場合は導尿)
→ 残尿≧100mLの場合、異常と判定
→ 専門医へコンサルト
・経腹壁エコー(残尿、前立腺)
前立腺横径≧45mmは多くの場合肥大あり
エコーによる残尿測定
・残尿≧100mLの場合、異常
・残尿量=長径(横径)×短径(前後径)×前後径(縦径)/2
参照(このサイトより引用):https://knowledge.nurse-senka.jp/226718
国際前立腺症状スコア(International prostate symptom score:IPSS)
※男女問わず使用可能
・排尿障害、畜尿障害の両方を評価できる
・前立腺肥大症の自覚症状を評価し、重症度を判定するための質問票で、患者さん自身が記入し、自覚的重症度を判定する。
・またQOLスコアにおいて、これらの症状によりどれくらい困っているかを判定する。
・これらの自覚的情報をもとに他覚的検査所見を勘案して、治療方針決定や、治療効果の判定を行う。
・国際前立腺症状スコア「7点以下が軽症」、「8~19点は中等症」、「20~35点は重症」と判定する。
参照(このサイトより引用):http://www.kagu-uro.or.jp/men/prostate/141209zenritusen08/
過活動膀胱症状質問票票(Overactive Bladder Symptom Score;OABSS)
「質問項目3」が2点以上、かつ合計スコアが3点以上で「過活動膀胱」と診断
専門医への紹介基準
下記の1つでも伴う場合は専門医に相談する
・肉眼的血尿を伴う
・残尿≧100mL
・再発性の尿路感染症を認める
・水腎症、腎機能障害を認める
・膀胱結石など、画像上の尿路異常を認める
一般医による治療
排尿障害
1)α1受容体遮断薬(第一選択)
・排出症状が強い場合に処方
・尿意切迫感の軽減作用もある
・高齢男性では第一選択(排尿障害でも畜尿障害でもまずはこれから)
例)
男性の場合:
・シロドシン(ユリーフ®):8mg/日
第1選択
α1A選択性高い、キレがよい
・ナフトピジル(フリバス®):25~75mg
α1A<α1D
膀胱平滑筋に対する弛緩作用もあり、頻尿にも効果あり。
蓄尿障害が前景に立つ前立腺肥大症に選択
副作用少ない(25㎎で高齢者に対して)
・タムスロシン(ハルナール®):あまり用いない
上記2剤の中間
女性の場合:
・ドキサゾシン 4~8mg/日
・ウラピジル(エブランチル®):女性の排尿障害に対して保険適応のある唯一のα1遮断薬。血圧低下に注意が必要
畜尿障害
β3アドレナリン受容体刺激薬
・ミラベクロン(ベタニス®)、ビベクロン(ベオーバ®)
・抗コリン薬より副作用が少ない
・過活動膀胱症状に対して
抗コリン薬
・プロピベリン(バップフォー®)、ベシケア、
・少量から漸増
・過活動膀胱症状に対して
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