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肺炎(院内、市中、原因微生物)

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Heckering score(細菌性肺炎の推定スコア)

・バイタルサインと身体所見で、細菌性肺炎の可能性を推定するスコア

・点数が高いほど、 肺炎の除外のため胸部レントゲンを撮像する有効性が高まるとされる.

・体温>37.8℃
・心拍数>100回/分
・crackleを聴取する
・聴診で呼吸音が低下する部位が存在する
・喘息がない

有病率(事前確率)5%として、 所見の数が

0点:<1%

1点:1%

2点:3%

3点:10%

4点:25%

5点:50%

の可能性とされる.

 

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市中肺炎と院内肺炎

市中肺炎

 

院内肺炎(hospital acquired pneumonia:HAP)

・入院後48時間以降に発症した肺炎

・腸内細菌群、緑膿菌、アシネトバクター、MRSA、ESBLなど

治療(標準治療期間は7日間)

① 軽症で耐性菌のリスクが少ない場合

・セフトリアキソン 1回2g 24時間毎

・アンピシリン・スルバクタム(ABPC/SBT) 1回3g 6時間毎

 

② 重症例や多剤耐性菌のリスクがある場合

・セフェピム 1回2g 8時間毎

・ピペラシリン・タゾバクタム 1回4.5g 6時間毎

・メロペネム 1回1g 8時間毎

 

③ ブドウ球菌やグラム陽性桿菌を認める場合

・バンコマイシン 1回25~30㎎/kg初回投与後、1回15㎎/kg 12時間毎

 

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代表的な原因微生物

細菌性

① 肺炎球菌

 

② インフルエンザ桿菌

 

③ モラクセラ・カタラーリス(Moraxella catarrhalis)

・グラム陰性双球菌

・ペニシリン系に対して耐性あるため、βラクタマーゼ阻害薬配合ペニシリン(アモキシシリン・クラブラン酸)やセフェム系(セフトリアキソン)

・ST合剤やマクロライドも有効

 

非定型肺炎

① マイコプラズマ

 

② クラミドフィラ

 

③ レジオネラ

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