Dr.Gawaso,M.D.,Ph.D.

スポンサーリンク
血液

発作性夜間ヘモグロビン尿症

疾患 造血幹細胞のPIGA遺伝子における後天性の突然変異によるクローン性の疾患である。PIGAはX染色体上に存在し,膜タンパク質のグリコシルホスファジルイノシトール(GPI)アンカーの形成に不可欠なタンパク質をコードする。PIGAの突然変異...
血液

正球性貧血(80≦MCV≦100)

⓵ 慢性疾患に伴う貧血(anemia of chronic disease:ACD) ※ 正球性貧血だが、経過が長いと小球性になる 疾患 ・感染症、慢性炎症性疾患、悪性腫瘍が原因で起こる貧血 ・複合的な要因(鉄利用障害、造血抑制、エリスロポ...
血液

小球性貧血(MCV<80 fL)

MCV、MCH、MCHCの計算式 MCV(Mean Corpuscular Volume)平均赤血球容積 赤血球1個当たりの、平均的な大きさ 基準値:85~102fL 計算式:{Ht(%)/RBC(×10^4/μL)}×1000 fL(fe...
スポンサーリンク
感染

ペニシリン系抗菌薬の基礎

ペニシリン系抗菌薬とは? ・βラクタム系抗菌薬の一種 ・大きく以下4つのグループに分類する: ① ペニシリンG ② アミノペニシリン(アモキシシリン、アンピシリン) ③ ピペラシリン ④ βラクタマーゼ阻害薬配合ペニシリン ① ペニシリンG...
診察・検査

褐色細胞腫(検査、治療)

参照:褐色細胞腫・パラガングリオーマ診療ガイドライン2018 疾患 ・副腎髄質細胞や交感神経節細胞などクロム親和性細胞から発生する腫瘍で、カテコラミンを多量に産生、分泌することにより、高血圧や代謝亢進をきたす疾患。 ・主に副腎髄質から発生す...
内分泌・代謝

Addison病

疾患 ・アジソン病は、副腎に病変が原発する慢性副腎皮質機能低下症の病態である。 ・副腎皮質が通常、後天的に炎症、腫瘍、自己免疫、出血などによって、90%以上破壊されると起こり、副腎結核と自己免疫機序(特発性副腎萎縮)が大部分を占める。 ・狭...
人間ドック・健診

死亡統計、死亡率、がん年齢調整死亡率

主要死因別死亡率(2020年) 第1位:悪性腫瘍 第2位:心疾患 第3位:老衰 第4位:脳血管障害 第5位:肺炎 がん年齢調整死亡率 全体 ・肺がん ・大腸がん ・胃がん 男性 1位:肺がん 2位:胃がん 3位:大腸がん 女性 1位:大腸が...
人間ドック・健診

乳がん(乳癌):健診を中心に

危険因子 ・喫煙 ・放射線被曝 ・早い初経年齢 ・遅い閉経年齢 ・高齢出産 ・出産経験なし ・脂肪摂取 ・アルコール飲料接種 ・BRCA1or2遺伝子変異 腫瘍マーカー CA15-3(ヒト乳脂肪球膜に対するモノクローナル抗体) 乳がん検診 ...
人間ドック・健診

腎血管筋脂肪腫

疾患 ・血管周囲類上皮細胞(perivascular epithelioid cell: PEC)に由来する腫瘍(PEComa)として分類される ・血管、平滑筋、脂肪組織よりなるほとんどが良性腫瘍だが、ごく稀に悪性化した報告がある。 ・「孤...
総合診療・家庭医療

輸液(補液、点滴)の基礎知識

輸液の分類(晶質液と膠質液) 1)晶質液(crystalloid) ・細胞外液を自由に拡散できる小さな分子からなる電解質液のこと ・蒸留水と電解質、糖、乳酸などを混ぜてつくられた輸液製剤 ・生食、3号液など 2)膠質液(colloid) ・...
循環器

アルブミン輸血

アルブミン製剤の使用目的 1.血漿膠質浸透圧を維持することによって、循環血漿量を確保する。 2.組織間液を血管内に移行させることによって治療抵抗性の重度の浮腫を治療。 製剤の種類 等張:5%アルブミン製剤 、加熱人血漿たん白(PPF) 高張...
眼科

加齢黄斑変性(age-related macular degeneration:AMD)

疾患:D2 ・「加齢黄斑変性(age-related macular degeneration:AMD)」は加齢に基づく黄斑異常の総称をいう。 ・加齢によって黄斑とその周囲に出血などの異常変化が起こり、視力が低下する疾患である。 ・我が国の...
人間ドック・健診

健診での診察、問診(W方式)

1.午前診察 問診 「おはようございます。○○様ですか?」 「今日は体調はお変わりないですか?」 「今治療中のご病気はありませか?」 診察 胸部聴診:心音のみで可 「心臓の聴診をさせて頂きます」 「(女性の場合)シャツの上からで結構です」 ...
DM

糖尿病網膜症

疾患 ・糖尿病コントロール不良例の発症5~10年で起こることが多い ・糖尿病網膜症存在下では、急激な血糖改善はかえって網膜症の進行を推し進めてしまう。 そのため「緩やかな血糖コントロール(HbA1cで月0.5~1%程度)」が網膜症の病勢コン...
脳神経系

糖尿病性神経障害(糖尿病性ニューロパチー)

特徴 ・糖尿病患者の30~40%に発症 ・神経線維の変性、脱落は軸索の長さに依存するため、両下肢遠位(足趾、足底)から発症し、その後かなり進行した後に両手に発症する。 ・左右対称性(靴下・手袋型) ・感覚障害優位(↔運動神経障害優位、筋萎縮...
リハビリテーション

肘部管症候群(Cubital tunnel syndrome)

疾患 ・絞扼性神経障害では手根管症候群に次いで多い 背景因子として、変形性肘関節症、小児期の骨折に起因する外反肘、内反肘変形、ガングリオンなどの占拠性病変、関節リウマチ、スポーツ障害など ・危険因子:高齢、男性、喫煙、糖尿病など 肘部管とは...
脳神経系

手根管症候群

疾患 ・絞扼性神経障害の中で最多 ・40歳以上で多い ・男女比:1:2(女性に多い) ・両側性が多い ・原因の特定できない特発性と、原因のある2次性に分類される ・多くは特発性で、中年女性に多いが、特に両側性では2次性を考える ・危険因子:...
消化器

HBV感染症(肝炎ウイルスマーカー)

HBVの特徴 ・DNAウイルス(↔HCVはRNAウイルス) B型肝炎ウイルスの感染経路 ・主に血液等の水平感染、性行為感染 その他: ・家庭内感染 ・透析 ・刺青 ・鍼治療 HBVマーカー HBs抗原:現在HBVに感染 HBs抗体:既感染治...
スポンサーリンク