ガイドライン
(日本腎臓リハビリテーション学会 2018年)
中止基準
・CKD患者では心血管系の合併症が多いため、心臓リハビリテーションの運動療法実施中の中止基準に従う
・特に初めて運動を開始する際には、運動療法からリスク管理を行い、運動中、運動後も自覚症状や血圧、脈拍数、心電図などを監視する
保存期
・持久力(心肺機能)訓練はどのCKDステージにおいても推奨される。
・筋力増強訓練は、状態が安定していれば可能
・原則として、週3~5回、1回20~60分の歩行やエルゴメータなどの中等度あるいはBorg指数12~13点での有酸素運動が中心となる
・低体力者の場合は1回に3~5分程度の運動から始め、患者自身の運動耐用能に基づいて、時間をかけて徐々に回数や時間を増やす
末期腎不全(腎代替療法)
非透析日
・非透析日は1回30~40分程度の歩行訓練、エルゴメーターなどの中等度持久力訓練を行い、低強度での筋力増強訓練、ストレッチなどを追加する。
・透析をしていない時は、シャントに体重を直接かけない限りは動静脈接合部のある腕で運動を行ってよい
透析日
・透析日は低血圧を避けるため、透析前、または透析中に行う
・透析中は低血圧防止のため、透析の前半に行う。透析開始から原則2時間以内とし、10~15分間の運動と休息を繰り返す)
・シャントのある腕の運動は避ける
・電動アシスト付きエルゴメーターを用いた下肢運動
・ゴムバンドやボールを用いた筋力増強訓練
臨床経験 慢性腎臓病(CKD)患者に対する回復期リハビリテーション管理の要点 | NDLサーチ | 国立国会図書館
medicina 2022年 6月号 特集 抗菌薬の使い方-敵はコロナだけにあらず! 今こそ基本に立ち返る
リハビリテーション医学・医療コアテキスト準拠 リハビリテーション医学・医療Q&A
公益社団法人リハビリテーション医学会 (監修)
コメント