FMD (Flow-Mediated Dilatation、血流依存性血管拡張反応)
・高解像度超音波装置を用いて上腕動脈の安静時血管径と反応性の血管拡張度を測定することにより、血管内皮機能を評価する検査
方法
・まず超音波装置を用いて上腕動脈を長軸にて抽出し、安静時血管径を測定。
・この際、血管内皮層がきれいに抽出されていることが必要であり、ある一定以上の技量・経験が求められる。
・ちなみに上腕動脈の安静時血管径は、男性では約4mm、女性では約3mmであり、上腕部の最大の動脈でもこの程度の細さである。
・安静時血管径を測定し終えた後、前腕部をマンシェットにて5分間駆血し、その後開放することによってずり応力を惹起させ、内皮依存性の血管拡張度を測定する(この際、上腕部での駆血でもよいが、前腕部駆血の方がよりNO依存性が高いと言われている)。
・FMDの算出は、安静時血管径(mm)に対する最大血管拡張度(mm)の比(%)で計算され、6~7%未満であれば血管内皮機能が低下していると判定する。
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