疾患
・交感神経遠心路の障害によって生じる「中等度縮瞳」「眼瞼下垂(眼裂狭小)」「眼球陥凹(眼球後退)」を三大徴候とする症候群。
・眼の徴候以外では「顔面の発汗低下と紅潮」を特徴とする。
機序
・交感神経遠心路には3つのニューロンがあり、そのいずれが障害されても本症候群を発症する。
第1ニューロン:
・交感神経遠心路は視床下部を発し脳幹,毛様体脊髄中枢に至るニューロン
・Wallenberg症候群で障害される
第2ニューロン:
・節前ニューロンとして肺尖部を通り上行し,上頸部交感神経節で終わる。
・直接の外傷、頸胸部リンパ腺腫大による圧迫、腫大した甲状腺の圧迫、頸部胸部動脈瘤、癌の転移、頸部膿瘍の圧迫、肺尖部肋膜癒着などにより障害される
第3ニューロン:
・一つは節後ニューロンとして、顔面の血管、発汗神経は外頸動脈に沿って走る。
・もう一つは内頸動脈に沿って頭蓋内にもどり眼瞼、眼球を支配する。
・内頸動脈系の動脈瘤,閉塞などにより障害される。
参考(このサイトより引用):https://www.neurology-memo.work/entry/paper-memo16
眼瞼下垂の機序
・上眼瞼板筋(Muller筋)の麻痺による。
・ミュラー筋は上眼瞼挙筋(動眼神経支配)と瞼板をつなぎ、眼瞼挙上に関与する。
・ミュラー筋は交感神経支配
参照(このサイトより引用):https://www.nagoya2.jrc.or.jp/about/sinryoutopics/kenmakuseigankenkasuinitsuite/
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