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Torsades de pointes(TdP;トルサード・ド・ポワン)

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疾患

・Torsades de Pointes とは「棘波の捻れ」を意味するフランス語

・QRS波形が基線を中心に捻じれる様に変化する「多形性心室頻拍」

QT延長症候群に伴い発生し、通常は自然停止することが多い。

・中にはVFに移行し心停止をきたすことがある

 

参照:https://www.ahajournals.org/doi/10.1161/CIRCULATIONAHA.109.192704

 

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原因

・先天性

・薬剤誘発性

抗不整脈薬、三環系抗うつ薬、マクロライド、キノロン、抗真菌薬、抗ヒスタミン薬、フェノチアジン系抗精神薬、リチウム

・電解質異常

低K、低Mg、低Ca

・その他

心筋梗塞、心筋症、低体温など

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治療

・VFに移行した場合は直ちに電気的除細動(参照

・停止と再発予防に硫酸マグネシウム急速静注

30~40㎎/㎏を5~10分かけてボーラス投与

その後1~5㎎/分で持続投与

・マグネシウムは急速静注後、一旦上昇したあと、15分後から再び低下し始めるので、静注後追加で点滴投与が必要(3~7日間)

・腎機能低下例では投与量を減量する

・低Kや低Caも同時に補正する

 

例1)

・0.5モル硫酸マグネシウム(20mEq/20mL) 1Aを生食50mLに溶解し、15分以上かけて静注

・その後2Aを生食250~500mLに溶解し、6時間かけて点滴静注

例2)

・マグネゾール®(2g/16mEq/20mL) 0.5~1A 5~10分かけて急速静注

・その後2.5Aを生食250~500mLに溶解し、6時間かけて点滴静注

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