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ポリオ(急性灰白髄炎)

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疾患

・ポリオ(急性灰白髄炎)は「脊髄性小児麻痺」とも呼ばれ、ポリオウイルスによって発生する。

・小児(特に5歳以下)が罹ることが多く、麻痺などを起こす。

・主に感染した人の便を介して感染し、手足の筋肉や呼吸する筋肉等に作用して麻痺を生じることがある。

・1988年には35万人いたと推計されるポリオの患者は99%以上減少し、2018年には報告者数は33人であった。

・永続的な後遺症を残すことがあり、特に成人では亡くなる確率も高い。

 

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予防

・不活化ワクチン(注射)が定期接種される

・四種混合(DPT-IPV)ワクチンとして、計4回接種

・生後3,4,5か月の3回、さらに第3回目の6か月以上(標準的には3回目終了後12-18か月の間)に4回目を接種(推奨は1歳の誕生日にヒブ、肺炎球菌、MR、水痘、風疹と6本を同時接種)

 

※ 四種混合ワクチン(DPT-IPV):ジフテリア、百日咳、破傷風、ポリオ

 

 

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ポストポリオ症候群

・ポリオウイルスによる急性灰白髄炎によって小児麻痺を生じた患者が,罹患後数十年を経て新たに生じる疲労性疾患の総称

・前角細胞障害に対して生じた神経再支配により残存した運動ニューロンへの過負荷、潜在的に障害されていた運動ニューロンへの長期的なストレス(オーバーユース)が原因。

 

Halstead の診断基準

1.麻痺性ポリオの確実な既往
2.部分的または完全な神経学的・機能的回復
3.少なくとも 15 年間の神経学的・機能的安定期間
4.安定期間を経過した後に,以下の健康問題が 2 つ以上発生
・普通でない疲労
・筋肉痛/関節痛
・麻痺側または非麻痺側の新たな筋力低下
・機能低下
・寒冷に対する耐性の低下
・新たな筋萎縮
5.以上の健康問題を説明する他の医学的診断がない

 

リハビリ

・筋力低下やそれによる歩行障害に対して下肢装具、杖などの補装具、日常生活用具使用

・運動療法としては、翌日に疲労感を残さない程度の適度な運動が推奨される。

・低負荷多数回反復の筋力増強訓練がよい

 

 

 

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