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咽頭炎、溶連菌性咽頭炎、扁桃炎

特徴

・5~14歳に多い

・喉の片側が痛い

・咳は伴わない

・嚥下時痛

・喉の全体が深紅色

・白苔は少ない

・鼻水はない

・いちご舌:発症初期には白い苔が生えたようになり、その後赤いブツブツとなっていちごのように見える

 

参照(このサイトより引用):https://kunichika-naika.com/subject/streptococcus

 

原因菌

・A群β溶血性連鎖球菌(Group A beta-hemolytic streptococcus:GAS)が最多(全咽頭炎の5~15%、小児では15~30%)

・C群や群β溶血性連鎖球菌も起炎菌になる

・15~30歳の研究では、Fusobacterium属(嫌気性菌)による咽頭炎がGASより多かった

・罹患したパートナーとのオーラルセックスによる淋菌、クラミジア咽頭炎もある

 

 

 

迅速検査

・A 群溶連菌迅速抗原検査(Strep test):感度 70〜90%、特異度 95%。

→陽性の場合は抗菌薬治療を行う

→陰性の場合は、小児・青年期では、さらに咽頭培養(より感度が高い)を行うことがあるが、成人では不要 (ただし迅速検査と咽頭培養を同時に行うと保険で切られてしまうため注意を要する)

 

McIsaac score(Modified Centor criteria)

・38℃以上の発熱(+1)

・圧痛を伴う前頚部リンパ節腫脹(+1)

・白苔を伴う扁桃の発赤(+1)

・咳嗽なし(+1)

・年齢<15歳(+1)

・年齢≧45歳(-1)

 

※4点以上→全てに抗菌薬治療開始

※2~3点:ストレップテストで判断

※1点以下→ストレップテストなしに抗菌薬治療なし

 

治療

 

・GAS咽頭炎では、扁桃周囲膿瘍、頚部リンパ節炎、咽後膿瘍、乳突洞炎、リウマチ熱、急性糸球体腎炎を合併することがあり、抗菌薬治療が必要

・AMPC(アモキシシリン(サワシリン®))を第 1 選択とする。

・ただし、EB ウイルスによる伝染性単核球症(GAS 咽頭炎と症状・所見が似ている)の場合、

高率に皮疹を起こすので、注意して使用する。

(参照:伝染性単核球症:抗体検査、細菌性咽頭炎との鑑別

 

処方例)

成人:アモキシシリン(サワシリン®)1回500㎎ 1日2回 10日間

小児:サワシリン細粒10% 0.4g/10kg量(成人投与量を超えない) 分3 10日間

     メイアクト細粒10% 15㎎/㎏量(成人投与量を超えない) 分3 5日間

 

・ペニシリンアレルギーがある場合にはクリンダマイシンを使用するが、即時型反応でなければセファレキシンを検討してもよい。

・日本ではマクロライド耐性溶連菌が増加しているのでクラリスロマイシンやアジスロマイシンは使わない。

・咽頭炎にレボフロキサシンや広域セファロスポリンを用いる意義はない。

・GAS咽頭炎であれば、通常抗菌薬内服すると1~2日で症状が軽快する

→それ以上持続する場合はウイルス性もしくは他のペニシリン耐性起炎菌、扁桃周囲膿瘍を考慮する

・難治性、再発性の場合、扁桃周囲膿瘍などの重症例を疑う場合は、感染症コンサルトを考慮する。

・3週間後、尿検査を実施。

 

参考文献:

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