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産業保健による疫学、疫学調査

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記述疫学とは

・記述疫学とは、調査対象群に対して介入することなく調査を行い、その結果を分析してそのままの形で記述する疫学調査である。

・「分析疫学」や「実験疫学」が仮説の検証を行うために行われるのに対し、「記述疫学」は仮説を設定するために行われることがある。

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分析疫学とは

・記述疫学などから得られた、関連があると疑われた要因(仮説要因)と疾病との統計学的関連を確かめ、要因の因果性を推定する方法である。

・仮説の検証を主な目的とする。

・記述疫学で明確にした4つのW(When, Where, Who, What)をもとに、Whyを追究する。

・分析疫学は、「横断研究(Cross-sectional study)」と「縦断研究(Longitudinal study)」に分かれる。

・横断研究は時間の経緯を考慮しない

・横断研究は、その時点における状況を調べるものである。産業保健の例では、現時点におけるある有害因子へのばく露の状況と、ある疾病の有病率の関係を調べるものが該当する。

・縦断研究は時間の経緯による変化を考慮する。

・縦断研究は、前向き研究(prospective study)と、後ろ向き研究(retrospective study)に分かれる。

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疫学調査における解析因子

「交絡因子」と「防御因子」

疫学調査では、結果が真実なのかバイアスによるものなのかを見極めることが重要となる。そのため、交絡因子についての項目を調査することは欠かせない。

・また、単純な有害因子へのばく露状況のみならず、防御因子についても調査することが重要となる。

「個人属性状況」と「危険因子」

・生活習慣病についての疫学調査では、遺伝的要素や基礎疾患などの「個人属性状況」についての調査は欠かせない。

・また、「危険因子」として、食生活、喫煙・飲酒の状況、睡眠時間や疲労回復の状況、運動の状況、ストレスの状況などの調査が欠かせない。

「疲労回復の状況」と「ストレスの状況」

・事業場の生活習慣病についての調査では、職業生活による疲労が十分に回復できているか、近年の複雑な勤労生活においてストレスの状況が同化がきわめて重要となる。

 

疾病の指標

罹患率

・集団において一定期間に発生する新規イベントの発生しやすさ

 

有病率

一時点における集団内である状態にある者の割合

 

死亡率

・罹患率のうち、新規イベントとして死亡を扱ったもの

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