疾患
・異物を繰り返し誤嚥することにより引き起こされた細気管支の慢性炎症性反応。
・多くは多量の誤嚥や嘔吐のエピソードがなく、微量の口腔内の誤嚥の反復が原因。
・当然高齢者や寝たきりの患者に多い。
・喀痰・咳は比較的軽度、発熱を伴わない例もみられる。
・炎症反応の上昇も比較的軽度にとどまることが多いとされている。炎症反応の上昇も比較的軽度にとどまることが多い。
誤嚥性肺炎との鑑別
・DABは、通常の嚥下性肺炎と比べ急性の発症は少なく、比較的潜行性と表現される。
・比較的大量の嘔吐の誤嚥例はまれ
・喀痰・咳は比較的軽度、発熱を伴わない例もみられる。
症状
・咳嗽
・喀痰
・乾性ラ音
・喘鳴
画像所見
・胸部単純X線にて両側びまん性に粒状影やすりガラス影を認める。
・胸部単純CT検査にて小葉中心性粒状影、および気管支壁肥厚を認める
診断基準
A:食事摂取と関連した喘鳴、呼吸困難感、喀痰咳嗽、発熱のいずれか1つ以上の症状を認める。
B:胸部Xp上に明らかな肺炎を示唆する陰影を欠く。
C:胸部CTで比較的びまん性小葉中心性の小粒状影(with tree in bud)を認める。
(背側に優位な事が多い)
以上3つをすべて満たす場合に診断。
治療
・抗菌薬(SBT/ABPC)
・PPI
・誤嚥指導(食後3時間は臥位にならない)
コメント