原因
・腸管壁にある神経が機能しないために、腸閉塞のような状態になるもの。
・平滑筋障害、代謝異常、精神的ストレス、中毒性の大腸炎、下剤の乱用などが要因でおこるとされる。
・嘔吐を繰り返し、腹部の膨満感や慢性の便秘などの症状をともなう。
・先天性のものと後天性のものとがある。
漢方
下痢や腹痛がある人→「桂枝加芍薬湯(けいしかしゃくやくとう)」
・比較的体力が低下して、腹部膨満感や腹痛、下痢がある人に。
・下痢は“しぶり腹”のことが多く、何度も便意を催すが、排便量は多くない。便秘が軽度の場合に用いることも。
頑固な便秘や腹痛のある人→「桂枝加芍薬大黄湯(けいしかしゃくやくだいおうとう)」
・桂枝加芍薬湯に下剤効果のある大黄を加えたもの。
・比較的体力が低下して、腹部膨満感や腸内の停滞感、腹痛、常習的な便秘のある人に向いている。
お腹が冷えて腸の動きが低下した人→「大建中湯(だいけんちゅうとう)」
・体力が低下してお腹や手足が冷え、痛みや腹部の膨満感、腸が動く感じのある人に適する
・体を温めることで、冷えによって低下した腸の動きを改善させる。
食後、胃もたれがある人に「平胃散(へいいさん)」
・漢方の代表的な胃腸薬。
・体力中程度で、胃がもたれて消化不良の人、特に食後の胃もたれと腹部膨満感の強い人に向く。
・胃の働きをよくして、消化を改善する。
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