疾患
・サバ科(scombridae:サバ、サワラ、カツオ、マグロなど)の赤身魚に多く含まれるヒスチジンが、不適切な保管や処理により増殖した微生物によりヒスタミンに変換され、このヒスタミンが多く蓄積した食品を食した際に発生する食中毒をいう
症状
・顔面の紅潮
・頭痛(最も頻度が高い症状)
・蕁麻疹
・発熱
・嘔吐
・下痢
※ 症状はアナフィラキシーに非常に類似するが、頭痛はヒスタミン中毒に最も多い症状である一方、アナフィラキシーでは頭痛の頻度は5~8%に留まる
→「アナフィラキシー様の症状に頭痛を伴う場合」は本疾患を疑う必要がある
対策
・ヒスタミンは加熱や冷凍しても解毒されないため、生の赤身魚を常温放置しない、長期間の冷凍保存を避けるなどの対策が必要
・治療は抗ヒスタミン薬が有効
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