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健診で指摘された肝障害への対応

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1) 本当に肝臓がプライマリであるかの判断

・心疾患(心不全や心筋梗塞)でもAST、LDHが上昇する

・ALPは骨疾患でも上昇(造骨性マーカー:前立腺癌で上昇することがある)

・ベンゾジアゾピン系でγ-GTPが誘導され上昇する

・総ビリルビンは溶血性貧血などの血液疾患や体質性黄疸でも上昇する

 

5大原因

① ウイルス性(B型肝炎、C型肝炎)

② アルコール性

③ NAFLD(肥満、糖尿病、脂質異常症による)

④ 自己免疫性(自己免疫性肝炎、原発性胆汁性胆管炎)

⑤ 薬剤性

 

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2) 肝障害のうち、器質的疾患の除外

・まずは腹部超音波検査を行い、肝実質および胆道系の器質的疾患を除外する

 

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3)肝障害の場合

① 問診

・経過(急性、慢性)

・既往歴

 

② 肝障害の程度

・AST、ALT、ALP

・アルブミン

・PT時間

・総ビリルビン

 

③ 肝障害の成因診断

・HCV抗体、HBs抗原、HBc抗体

・抗核抗体

・抗ミトコンドリア抗体

・IgG、IgA、IgM

・TSH、FT3、FT4

・セルロプラスミン、血中銅、尿中銅(Wilson病)

・ヒアルロン酸(肝線維)

・M2BPGi

・Ⅳ型コラーゲン・7S

・FIB-4 index(AST、ALT、血小板、年齢)

 

総合診療 2021年 4月号

特集 あなたの切実なギモンにズバリ答えます! 消化器診療“虎の巻”

 

 

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