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女性に頻用される漢方

1)桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)

・陽証、実証、典型的瘀血に用いる

・主な使用目的は「下腹部の臍傍に硬結や圧痛を認めること」

 

2)加味逍遙散

・陽証と陰証の間、虚証、瘀血、気逆に用いる

・使用目的は「ホットフラッシュ」「精神不安定」「舌先が赤いこと」

 

3)当帰芍薬散

・陽証と陰証の間、虚証、血虚、瘀血、水滞に用いる

・使用目的は「浮腫」「冷え証」「舌色が薄いこと」

 

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頭痛

日本頭痛学会の慢性頭痛の治療ガイドライン2013では、漢方薬5種類が推奨薬剤として含まれています。呉茱萸湯、釣藤散、桂枝人参湯、葛根湯、五苓散です。

 

呉茱萸湯(ごしゅゆとう)

片頭痛に有効

・体力中等度以下で、手足が冷えて肩がこり、ときにみぞおちが膨満するものの次の諸症:頭痛、頭痛に伴うはきけ・嘔吐、しゃっくり

冷えて、頭痛と吐き気があるような時に用います。

定時処方でも頓用でも用いられます。

とても不味い

 

五苓散

・五苓散は、主に利水作用のある生薬からなり、そこに桂皮と朮(白朮か蒼朮のいずれか)が含まれます。桂皮は、血流をよくして、気を降ろす働きがあります。朮は、痛みを和らげてくれます。

・天気や気圧の変化で出現、増悪する頭痛に有効

・慢性硬膜下血腫からの回復を早める効果もあるとされる

 

 

釣藤散(ちょうとうさん)

・体力中等度で、慢性に経過する頭痛、めまい、肩こりなどがあるものの次の諸症:

慢性頭痛、神経症、高血圧の傾向のあるもの

上半身の症状(頭痛、のぼせ、めまい、高血圧、耳鳴りなど)をとってくれます

 

 

 

 

 

総合診療 2021年 3月号

特集 ライフステージでみる 女性診療 at a glance! よくあるプロブレムを網羅しピンポイントで答えます

 

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