緑内障
・40歳以上の5.78%が緑内障を有する
・我が国の視覚障害における身体障害者の原因疾患の1位(28.6%)
第2位は網膜色素変性(14.0%)、第3位は糖尿病網膜症(12.8%)
・人間ドックでは非接触型眼圧計を使用
・眼圧の正常値は10~20mmHgであるが、わが国では眼圧基準範囲内の緑内障が多い
・視神経乳頭陥凹の拡大(C/D比0.6以上)→D2
視神経乳頭(disc:オレンジ)の中の白くなった部分を視神経乳頭陥凹(cup:白)という。
陥凹(cup)と乳頭(disc)のいずれも垂直方向の直径比(C/D比)が0.3以下ならば正常、0.6以上は緑内障を疑う
・視神経乳頭上出血
・網膜神経線維層欠損(乳頭周囲の網膜の色が濃くなる)
急性緑内障発作は「閉塞」隅角緑内障で発症
・開放隅角ではおきない
・遠視の高齢者に起こりやすい
遠視では「眼のサイズが小さい」ため、角膜と虹彩の距離が近くなり閉塞隅角になりやすい
・白内障手術を受けた人は開放隅角になっているので、急性緑内障発作は発症しない
・抗コリン薬は副交感神経を抑制するため、散瞳効果があり、この散瞳が『閉塞隅角緑内障』とよばれるタイプの緑内障の病状を悪化させる。
症状
・眼痛
・頭痛
・吐き気
・目の充血
・視力低下、霧視、視野障害(眼球一側性)
・中等度散瞳
・対光反射減弱~消失(眼圧が高すぎて虹彩の循環障害が起きて動けなくなる)
・結膜充血
・角膜混濁
参考(このサイトから引用しました):http://www.kagayaki-cl.com/
ペンライト法
・Flash light test(ペンライト法):ライトを側方から虹彩と平行に当てる。
・正常眼では虹彩全体が照らされるが、患側では虹彩が膨隆して閉塞隅角になるため、Nasal iris shadow(三日月状の影)ができていれば陽性。
・感度は92%、特異度は67%.
参考:https://www.slideshare.net/hiroakikato161009/20140920-42305433
対応
・緊急手術が必要になる可能性があり、中核病院の眼科に緊急コンサルテーションする
眼科医が来院するまでの対処
・縮瞳薬(β遮断薬)点眼
1%あるいは2%ピロカルン® 5分毎に1滴点眼
・ 炭酸脱水素酵素阻害薬静注
ダイアモックス® 500㎎ iv
・ 高浸透圧利尿薬点滴(グリセオール)
300mL/1~2時間
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加藤 浩晃 (著)
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